アルコニックス、2025年度通期決算及び長期経営計画を発表
アルコニックス株式会社(証券コード:3036)は、2025年3月期における通期決算及び2030年に向けた長期経営計画の説明会動画を公開しました。これにより、同社の最近の業績や今後の戦略に対する市場の関心が高まることが期待されています。
決算の概要
2025年3月期の通期決算は、前年同期に比べて増収増益を達成しています。具体的には、売上高は197,004百万円で前年同期比12.6%の増加、経常利益は7,528百万円で38.2%の増加となりました。これは、特に半導体関連の取引がAI関連需要に支えられ、しっかりとした推移を見せているためです。
一方、自動車関連の取引は苦戦を強いられているものの、全体としては良好な業績を記録しています。ニッケル市況は下降傾向にあるものの、アルミと銅の市況は前期比で上昇しています。さらに、構造改革の進展により、製造セグメントの利益率も改善されています。
今期の見通し
今後の見通しとして、2026年3月期は引き続き増収増益を見込んでいます。具体的には、売上高215,000百万円、経常利益8,200百万円、当期純利益5,400百万円となる見込みです。また、2026年3月期の1株当たり配当金予想は84円とされています。
長期経営計画2030
この発表に続き、アルコニックスは新たに「長期経営計画2030」を策定し、その内容についても説明が行われました。これにより、同社は2030年度までに経常利益150億円以上、ROIC8%以上、ROE12%以上を達成するという数値目標を設定しています。
同計画の中で注目されるのは、今後の事業成長が期待されるエリア「勝ち筋」と、グループが提供する価値「ソリューション」が交わる「ホットスポット」に重心を置くことです。これによって、グループ全体の再成長を担う戦略を明確にしています。
アルコニックスグループについて
アルコニックスグループは、「夢みた未来を描く」を企業テーマとし、卸売・流通機能を果たす商社流通セグメントと、加工・製造機能を担う製造セグメントで構成されています。非鉄金属、特にアルミ、銅、レアアースといった材料をワンストップ提供し、次世代に向けた持続可能なビジネスモデルを構築しています。
今後の展望
今後、同社は国内の製造業においても競争力の向上を図り、持続可能な成長を実現していく考えです。これが成功すれば、アルコニックスは業界の中でも一層重要なプレイヤーとしての地位を確立できるでしょう。2025年度の決算と2030年に向けた長期計画が、今後どれほどの影響を及ぼすのかに注目が集まります。
詳細な情報については、アルコニックスの公式サイトをご覧ください。