「ガクチカリアル!」の始動
株式会社クリエイティブPRが新たに立ち上げたマッチングプラットフォーム「ガクチカリアル!」が注目を集めています。このプラットフォームは、全国の高校生や大学生を企業、自治体、NPOとつなげることを目的としています。近年、少子化やSNSの影響により、若者と社会のコミュニケーションが断絶している現状に対して、新たな解決策を提供することを目指しています。
出会う前の断絶という課題
現在、若者は「挑戦したいが、接点がない」と悩みを抱え、一方で企業や地域は「魅力を伝えたいが、担い手が見つからない」というミスマッチが生じています。このような状況は、社会全体の活力を低下させる要因として深刻視されています。
調査によると、91%の学生が「社会とつながるリアルな体験」への参加意欲を示しています。さらに91.6%が「社会に貢献できる活動」に関わりたいと考えていますが、それを実現するための「最初の接点」が不足しているという事実が明らかになっています。特に、地域創生や自然体験、福祉、環境保全などのテーマに高い関心を示しており、若者は「やりたいこと」はあるものの、情報不足や機会の欠如に直面しているという根本的な問題が浮かび上がっています。
実績を基にした新たなサービスの展開
株式会社クリエイティブPRは、過去13年間にわたり、延べ約4,300名の学生が参加した社会課題解決プロジェクトの経験を活かし、新たに「関係“前”人口」という概念を構築しました。この言葉は、若者が挑戦を避けているのではなく、初めての接点がないために行動に移せない状態を指します。新プラットフォームは、この層に向けて以下のような設計思想を持っています。
- - 就職や移住といった明確な成果を求めない。
- - 評価や選抜が前提ではなく、心理的に安全な関係を構築する。
- - リアルな体験を通じて「実感」を持ち、関係を深める。
- - 若者自身が「関わりたいか」を選択できる仕組み。
- - 一度きりの体験でなく、持続的な関係へとつながる余地を残す。
これらの考え方に基づくサービスは、従来のマッチング手法と異なり、短期間での成果を追求せず、じっくりと関係を築くことを重視しています。
新しいマッチングのプロセス
「ガクチカリアル!」の大きな特徴は、従来の「募集→選考→結果」というマッチングプロセスから脱却し、「知る→関わる→育つ」という新しい流れを採用しています。この構造によって、若者が社会に対してプレッシャーなく初めて関わる場を提供することを目指しています。具体的には、以下のような点が挙げられます。
1. 社会課題解決や地域活動をテーマにしたイベントを提供し、リアルな体験を通じて接点を持つ機会を創出します。
2. 学生を選考するのではなく、お互いに理解を深めることで「今後も関わりたいか」を判断できるようにします。
3. 参加証明書の発行や活動履歴の蓄積により、一度きりの経験で終わらず、次の関わりへとつなげる土台を確立します。
このように、利用者が抱える問題を根本から見直し、革新的なアプローチで解決に挑む「ガクチカリアル!」。今後、プラットフォームの機能を拡充し、若者と社会との関係をより深めるための取り組みを進めていく予定です。
今後の展開
新たなプラットフォーム「ガクチカリアル!」は、現在β版として特定の機関向けに無料トライアルを実施中です。学生への交通費サポートを条件に、企業・自治体・NPO団体などに向けて積極的な展開を図っていく方針です。オンラインでのアクセスも可能で、参加した学生はマイページから自分の活動履歴を確認できる機能も整備されています。
代表取締役の平野マユミ氏は、サービスの展開に際して、13年間の経験をもとに「若者が挑戦できる環境を構築することが重要」と語っています。リアルな体験を通じてつながる新しい関係性を拡大し、将来的には「関係“前”人口」を育てるインフラとしての地位を確立することを目指しています。