人事交流会「人事る部」が新卒採用の新たな潮流を切り拓く

2025年4月23日、大阪心斎橋で「人事る部」が主催する新卒採用に関する交流会が開催されました。このイベントは、他社の実例をもとに自社の採用状況を見直し、改善策を見つけることを目的としています。

急速に変わる新卒採用市場

最近の調査によると、2026年度卒業予定の学生の内定率は3月1日時点で48.4%に達し、前年よりも8.1ポイントの上昇を記録しました。この結果は、特に新卒採用活動を行う企業にとっては異例の早期競争を意味しています。リクルートのアンケートによれば、既に進路を保留せずに決めた学生の割合も28.3%と高水準を保っています。これにより、企業は例年になく早い段階から優秀な人材を確保する必要に迫られているのが現状です。

しかし、採用活動においては自社の実績を他社と比較する機会がないため、手探りの状況が続いています。その結果、採用歩留まりといった重要な指標の把握が難しいのが実情です。このような現状を解消するために、「人事る部」は自社の数値を見せ合い、改善策を共に考える場を設けることにしました。

「採用歩留まり解剖実習」の意義

【日時】2025年4月23日(水) 16:00〜19:00（15:40開場）
【場所】大阪市中央区南船場3-1-9 1F（NOVEL大阪本社）
【参加資格】新卒採用活動を行う企業の人事／採用担当
このワークショップでは、事前に持参した採用歩留まりデータを基に、各社の課題や改善点を洗い出す「採用歩留まり解剖実習」が行われます。参加者同士での情報交換を通じて、エントリーからの入社率を高めるための具体的なヒントや施策が見つかることを期待されます。

さらに、第2部として予定されている懇親会では、アルコールや軽食を楽しみながら、カジュアルに人事担当者同士のつながりを深めることができます。

「人事る部」とは？

「人事る部」は、2023年3月に設立された人事専用の交流会です。企業の人事担当者が集まり、採用に関連するさまざまなワークショップやディスカッションを通じてポジティブなネットワークの構築を目指しています。これまで50名以上の人事担当者が参加し、活発な意見交換が行われています。

採用活動は一企業だけで行えるものではありません。互いに手を取り合い、他社の事例を学ぶことで、より効果的な採用戦略を築くことが可能です。今後も「人事る部」は、定期的に新たなイベントを開催し、皆様の参加をお待ちしています。