出戻り転職、あなたはアリ?4300人が明かすリアルな理由と課題
「エン転職」は、転職希望者にとって馴染み深い求人サイトですが、同サイトの運営会社であるエン・ジャパン株式会社が実施した「出戻り転職」に関するアンケート調査の結果が発表されました。4,353人ものユーザーから回答を得た今回の調査は、出戻り転職の現状や潜在的なニーズを浮き彫りにしています。
出戻り転職はなぜ?その理由と実態
調査によると、過去に一度退職した会社に「出戻り転職」した経験を持つ人は9%でした。その理由として最も多かったのは「即戦力として働けると思った」という回答で、35%を占めました。
特に30代では、46%が「在籍時の上司に誘われた」と回答しており、周囲の環境や関係性が大きな影響を与えていることが分かります。一方で、20代では「転職先で上手くいかなかった」という理由が28%と、他の年代よりも高い割合を示しており、若いうちの転職経験が、出戻り転職を検討する要因の一つになっていると考えられます。
出戻り転職を「したい」理由:経験を活かしたい、仲間と働きたい
出戻り転職をしたことがない人に対して「出戻り転職したいか」という質問では、13%が「したい」と回答しました。その理由として最も多かったのは「転職後の経験を活かして、元の会社に還元できそうだから」で、32%を占めました。
これは、転職によって得た新たなスキルや経験を、元の会社で活かしたいという意欲の表れと言えるでしょう。また、「かつての部下や同僚がいて、一緒に働きたいから」という回答も27%あり、特に20代では39%と、高い割合を示しています。これは、以前の職場での良好な人間関係やチームワークへの憧憬が、出戻り転職を検討する理由の一つになっていると考えられます。
出戻り転職を検討する条件:給与・待遇が重要視される
出戻り転職を検討する条件として、約半数の人が「給与・待遇が保証されている」ことを挙げています。これは、一度会社を辞めているため、待遇面での不安を抱えている人が多いことを示しています。
一方で、出戻り転職を「しない」と回答した人の多くは、「給与・待遇」「職場の人間関係」「勤務時間・残業・休日出勤」といった理由を挙げています。これらの理由からも、出戻り転職を検討する際には、待遇面や働き方など、総合的な条件を考慮する必要があることが分かります。
出戻り転職は「チャンス」なのか?
今回の調査結果からは、出戻り転職は決して珍しいものではなく、転職経験者にとって現実的な選択肢の一つとして捉えられていることが分かります。
ただし、出戻り転職には、過去の経験や人間関係、会社の状況など、様々な要因が絡み合ってきます。事前にしっかりと情報収集を行い、自分にとって最適な選択かどうかを慎重に判断することが重要です。
『エン転職』では、出戻り転職に関する情報や体験談を豊富に掲載しています。出戻り転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。