健康をサポートする古き良き日本の“自然のくすり”レシピ集

昨今、ヘルスケアや自然派志向が高まる中、昔から日本の家庭で親しまれてきた“自然のくすり”に注目が集まっています。そんな背景を受けて、4月23日に発売されるのが、山田奈美著の『昔の知恵からはじめる回復のためのレシピ』です。
この本は、風邪や喉の痛み、さらには食欲不振に至るまで、身近な食材や植物を用いて簡単に作ることができる、“自然のくすり”のレシピを約110種類紹介しています。著者の山田奈美さんは、薬膳と発酵料理の専門家として多くの知識を持つ彼女が提案するレシピは、健康維持が求められる今の時代にぴったりの内容です。

昔の知恵が今に受け継がれる

かつては、病院に行くのが容易ではなかったり、高齢者が多かったりした家庭の中で、家族の健康のために年長者から受け継がれてきた知恵。それが“自然のくすり”です。具体的な例を挙げると、喉が痛むときには「金柑の蜜漬け」、倦怠感が強い場合には「干ししいたけの煎じ茶」、胃腸の調子が悪いときは「キャベツのジュース」が効果的です。これらのレシピは、すぐにでも実践できるものばかりです。

梅や生姜、黒豆、玄米、大根など、身近な食材のさまざまな効能を引き出すレシピが載っている本書。著者が日頃から実践しているものをもとにした内容になっており、家族の健康を守るための大切なガイドブックとなることでしょう。

現代へのアプローチ

さらに、ただ昔のレシピを紹介するだけでなく、現代の栄養学の観点から見ても理にかなった内容になっています。各レシピには、効果を高めるための食材の組み合わせやアレンジ方法も紹介されており、取り入れやすさや手軽さも重視されています。これにより、自分自身だけでなく、家族の健康を気遣うことのできる素晴らしいレシピ集となっているのです。