メンタルヘルス実証実験
2022-11-07 10:00:01

広島大学と北広島町が進めるメンタルヘルス向上への実証実験

広島大学と北広島町が取り組むメンタルヘルス実証実験



近年、特に新型コロナウイルスの影響によりメンタルヘルスの問題が深刻化しています。この問題に対処するために、広島大学と北広島町が共同で進める「こころの健康DX」を目指す実証実験が注目を集めています。このプロジェクトは、個々のストレス状態とレジリエンスの特性を明らかにすることを目的としています。

プロジェクトの概要


この研究は、ストレス管理やメンタルヘルスの予防を行うために、日常的に使われるスマートフォンやスマートウォッチを活用して、個々のストレスや感情状態を可視化する「メンタルマネージ・統合解析ツール」を開発するものです。それにより、自分自身のメンタルヘルス状態を簡単に把握し、適切なケアにつなげることを目指しています。

実証実験の具体的な流れ


広島大学では、これまで感性を可視化するための様々な実験を行ってきました。今回は特に幅広い年齢層の協力を得て、実験室外でもデータ収集を行うことになります。参加者はスマートウォッチやスマートフォンを使って、日々のバイタルデータや感情に関する質問に回答し、その結果を分析します。このアプローチにより、日常生活の中で「こころの健康」を見える化することが期待されています。

笹岡准教授のコメント


本プロジェクトの研究リーダーである広島大学の笹岡准教授は、「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」というテーマを強調しています。この実証実験が成功すれば、高度な機器を使わずとも、スマートフォンを通じて気軽に自分の感情状態を確認することができる未来が見えてくるでしょう。たとえば、朝の身だしなみを整える感覚で「こころの調子を整える」ことができる社会を作りたいと語っています。

箕野町長の期待


北広島町の箕野町長も、このプロジェクトを支援しています。彼は町のDX取り組みを通じて、町民の生活の質向上を目指しています。健康寿命の延伸は、特に人生100年時代において重要な課題であり、この実証実験が町民の「こころの健康」に寄与することを期待しています。箕野町長は、今後の技術革新により人の感情も可視化できる社会が近づいていると述べました。

先端技術の導入


このプロジェクトは、基盤技術としてAIソリューションを提供するアドダイス社と、健康情報のプラットフォームを運営するオケイオス社の協力を受けています。AI技術やブロックチェーンを活用することで、より高精度なデータの収集と分析が可能になると期待されています。

未来への展望


「みらい健康手帳」というアプリでは、感性の成長を促進する健康管理が提供されており、このプロジェクトの実施を通じてさらに進化することが見込まれています。アプリはすでにリリースされており、今後の展開が楽しみです。 このプロジェクトが成功すれば、広島大学と北広島町が連携して、メンタルヘルス分野での新しい波を起こすことになるでしょう。町民一人ひとりが健康な生活を送れるよう、取り組みが進められていくことを期待しています。

会社情報

会社名
広島大学 脳・こころ・感性科学研究センター
住所
広島市南区霞1丁目2番3号
電話番号

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