スクラムベンチャーズの新ファンドが目指すもの
2023年、スポーツ・エンターテインメント分野の未来に向けた一歩が踏み出されました。米国サンフランシスコを拠点とするスクラムベンチャーズが、約100億円の規模で「Scrum Sports & Entertainment Fund I」の組成を完了し、この領域に特化した投資活動を開始しました。
このファンドの基本方針は、今後成長が予想されるスポーツとエンターテインメント関連のスタートアップを支援することにあります。デジタル技術の普及が進む中、これらの業界は大きな変革を迎えており、市場の成長が期待されています。
投資先の選定基準
ファンドが注目しているのは、単なる出資を超えたパートナーシップの構築。一括した投資だけでなく、投資先のスタートアップと日本の大手企業、またはスポーツ団体・チームとのコラボレーションを促進し、相互の成長を目指しています。これにより、ファンドは日本市場へのゲートウェイとしても機能することを目指しています。
また、同ファンドを運営する際に迎えた共同ジェネラルパートナーの清重和弘氏は、スポーツ・エンターテインメント業界で豊富な経験を誇り、スムーズなネットワークの構築を果たしています。この強力な連携が、投資の成功へと繋がるでしょう。
投資先企業の具体例
ファンドは既に、16社に対して実際の投資を開始しています。その一部を以下に挙げてみましょう。
- - Fever: ライブエンターテインメントにアクセスを提供するプラットフォーム。
- - TMRW Sports: ゴルフを含むスポーツサービスのメディアおよびテクノロジーを提供。
- - Campus Ink: 学生やアスリートをターゲットにしたマーチャンダイズプラットフォーム。
- - Ozlo Sleep: 科学に基づいた睡眠促進技術を開発。
- - Bandit Running: 男女向けのスポーツウェアを販売。
これらの企業は、デジタル空間で新しい体験を提供し、消費者の興味を引くことを目指しています。
スクラムベンチャーズのビジョン
スクラムベンチャーズ自体は、シリコンバレーと東京を拠点に、革新的なアーリーステージのスタートアップに投資を行い続けています。過去には、Mobility、Fintech、IoT、VR、ヘルスケアなど、多岐にわたる産業に130社以上のスタートアップに投資してきました。出資のみならず、実務支援やネットワークの活用を通じて、スタートアップの持つポテンシャルを最大限に引き出しています。
将来への展望
今後、スポーツ・エンターテインメント業界はますます多様化し、デジタルメディアとの親和性が高まります。スクラムベンチャーズは、その変化を先取りし、投資先との相乗効果を生み出すことで、更なる成長を期待しています。ファンドの動向から目が離せません。
ご出資者(敬称略)
- - SBIグループ
- - 株式会社オリエンタルランド
- - セガサミーホールディングス
- - 株式会社テレビ朝日ホールディングス
- - その他、金融機関や個人投資家など多数
お問い合わせ先
担当: 白石
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