「DURABIO」がiPhone16アクセサリーに採用
2024年9月25日、三菱ケミカルグループが開発した植物由来のバイオエンジニアリングプラスチック「DURABIO™(デュラビオ)」が、米国のグローバルライフスタイルブランド、ポップソケッツ社のiPhone16用アクセサリーに採用されたことが発表されました。これにより、デバイスの「つかむ、立てる、取り付ける」を可能にするモバイルアクセサリーの新たな展開が期待されています。
DURABIO™は、再生可能な植物由来原料「イソソルバイド」を使用し、石油の消費量を削減できるだけでなく、成長過程で二酸化炭素を吸収するため、温室効果ガスの低減にも寄与します。また、その優れた耐衝撃性や耐傷付き性、鮮やかな発色性も高く評価されています。この素材は、自動車の内外装部品や光学・電子デバイス、日用雑貨など、さまざまな分野で利用されており、特にモビリティ関連の分野での展開が進んでいます。
ポップソケッツ社は、2014年に哲学教授デイビッド・バーネット氏によって創設されました。彼は、イヤホンコードの絡まりを解消するためのデバイスの開発に取り組み、その結果、ポップソケッツグリップが誕生しました。それ以来、様々なモバイルアクセサリーに展開され、現在では世界中で2億8000万個以上が販売されています。
DURABIO™は2021年から同社の製品に使用されており、今回のiPhone16用アクセサリーにおいても、DURABIO™の持つ強度やデザイン性、透明性が高く評価された結果の採用となりました。ポップソケッツ社は、環境負荷を軽減した持続可能な製品の開発を進めており、その理念に合致したDURABIO™の採用は今後も拡大する見込みです。
この新たな試みは、テクノロジーと環境への配慮を両立させる革新的な製品作りの一環として、多くのユーザーに受け入れられると期待されています。ポップソケッツ社のオンラインショップではすでに販売が開始されており、徐々に日本の店舗でも取り扱いが始まる予定です。
今後、DURABIOを用いた製品がどのように進化していくのか、注目が集まります。