シャングリ・ラ東京、ねぶた技法で彩る幻想的なクリスマス
東京・丸の内のラグジュアリーホテル、シャングリ・ラ 東京が、青森の伝統芸能「ねぶた」の技法を用いた、独創的なクリスマスデコレーションを公開しました。
このプロジェクトは、ホテルスタッフがねぶた師・北村麻子氏の作品に感銘を受け、実現しました。北村氏自らがデザインから制作まで携わり、シャングリ・ラ 東京のために特別に制作された、唯一無二のデコレーションです。
ねぶた師・北村麻子氏の卓越した技
北村氏は、ねぶた師史上初の女性として活躍する第一人者です。長年培ってきた技術と感性で、繊細かつ力強い作品を生み出しています。
今回のクリスマスデコレーションでは、月と星を背景に躍動する2頭のトナカイと、煙突からプレゼントを届けようとするサンタクロースの姿が表現されています。
制作工程は実に多岐に渡ります。まず、テーマに基づいた下絵を描写し、細部の準備、骨組みの作成へと進みます。その後、和紙を張り付け、墨書き、ろう書きといった伝統的な技法を駆使し、最後に鮮やかな彩色が施されます。約1ヶ月にも及ぶ、細緻な作業の積み重ねによって完成した作品です。
さらに、遊び心あふれる仕掛けとして、シャングリ・ラの「S」ロゴが4か所隠されています。来場者は、隠されたロゴを見つける楽しみも味わえます。
温かい光と伝統の融合
北村氏は、「ねぶたの明かりは、人の心を温かくする力がある」とコメント。シャングリ・ラ 東京を訪れる国内外のゲストに、ねぶたの温かさ、そしてクリスマスの喜びを届けたいと願っています。
ホテル総支配人のマティアス・スッター氏は、「日本の伝統と西洋の伝統が融合した、心躍る文化体験を提供できることを嬉しく思う」と、このコラボレーションへの喜びを語りました。
都会のオアシスで過ごす、温かな聖夜
シャングリ・ラ 東京の28階ロビーに飾られた、ねぶたクリスマスデコレーション。都会の喧騒を離れ、落ち着いた空間で、家族や大切な人と温かい時間をお過ごしいただけます。この幻想的なデコレーションは、2024年11月15日から12月25日まで公開されています。
北村麻子氏プロフィール
ねぶた師史上初の女性ねぶた師として、数々の受賞歴を誇ります。父は、ねぶた名人の北村隆氏。2012年のデビュー作「琢鹿(たくろく)の戦い」で優秀制作者賞を受賞し、注目を集めました。近年は、ねぶたの技法を用いた造形作品にも取り組んでおり、その活動は国内外に広がっています。2025年の大阪万博への参加も予定されています。
ねぶたクリスマスデコレーション概要
期間:2024年11月15日(金)~12月25日(水)
場所:シャングリ・ラ 東京 28階ロビー
制作:ねぶた師 北村麻子氏
どなたでもご覧いただけます
* お問い合わせ:Tel 03-6739-7888(代表)