株式会社TriOrbがみずほ銀行からの融資で製造業の自動化を加速

株式会社TriOrbが製造業の未来を切り開く

株式会社TriOrbは、北九州市小倉北区に本社を置く革新的なスタートアップ企業です。同社は独自開発した360°球体移動技術を基に、様々な製造業の課題解決を目的とした生産ラインの実現を目指しています。2023年2月に創業されたTriOrbは、データ破壊や労働力不足、高度な自動化の必要性といった現代の製造業が直面する問題に対して、全方向移動機構による新しい解決策を提供することを目指しています。

最近、株式会社TriOrbはみずほ銀行から5億円の融資を受けるとともに、UTECからの1.6億円の出資を受けることで、計6.6億円の資金を調達しました。この資金は、TriOrbが開発した全方向移動技術「TriOrb BASE」の社会実装を加速させ、製造業の自動化を進めるために使用されます。これにより、同社は従来の製造ラインの仕組みを変革し、より柔軟で効率的な生産環境を築こうとしています。

「TriOrb BASE」は、自律走行および複数台での協調搬送システムを備えており、変種変量生産や労働力不足にも対応可能としています。すでに多くの製造業企業で導入が進んでおり、その柔軟性と拡張性を活かした生産ラインの実現に向けてのソリューションを提供しています。これらの技術は、産業のデジタルトランスフォーメーション（DX）を推進し、効率化によるコスト削減にも寄与することが期待されています。

技術評価と期待

みずほ銀行は、TriOrbの技術の将来性と成長ポテンシャルを高く評価しています。融資の背景には、同社が持つ卓越した位置決め精度や外乱走破性、洗練された運動機構があり、これらが日本の産業変革において重要な役割を果たすと期待されています。銀行側の藤上部長は、TriOrbが産業界の様々な課題を解決し、未来の可能性を切り開く企業であることを強調しました。

また、UTECからの出資も今回の資金調達に重要な役割を果たしており、同社の株式会社エッジキャピタルパートナーズ取締役COO坂本氏は、TriOrbの技術開発と事業推進がさらに強化されることを期待しています。協調搬送システムがもたらす生産ラインの柔軟性と拡張性は、製造業の自動化と省力化を実現する重要な要素となるでしょう。