廃校を地域共創の拠点へ──「神社Cheers」が始動
伊勢市と有限会社二軒茶屋餅角屋本店(ISEKADO)が、2025年7月7日に旧神社小学校を再活用する地域共創プロジェクト「神社Cheers(かみやしろチアーズ)」を発表しました。廃校となったこの校舎をリノベーションし、地域交流と企業支援を組み合わせた複合施設に生まれ変わらせることを目指しています。地区の独自性や文化を生かした、新しい挑戦の場が誕生します。
プロジェクトの背景
旧神社小学校はかつて地域の子どもたちが学んでいた場所で、閉校後はその役割を終えてしまいました。特に近年の少子化により、教育の場が少なくなり、地域交流の機会も損なわれています。また、伊勢市の産業支援センターも閉鎖されるため、地域の起業支援体制が失われつつあることにも危機感を抱いています。
ISEKADOは、まだこの廃校には地域の文化や自然、そして人々の力が集まる可能性があると信じています。「神社Cheers」を通じて、人々が集い、互いに支え合う環境を再構築したいと考えています。
「神社Cheers」とは
「神社Cheers」は、起業支援や地域交流を掛け合わせた施設です。子どもから高齢者まで、誰でも立ち寄ることができる場所を目指しています。自然と交流が生まれるスペースで、次の世代の起業家や地域住民が集います。
主な機能としては以下の通りです:
- - インキュベーションエリア:フードテックや発酵、バイオの起業家を支援。
- - オフィス・コワーキング・シェアキッチン:多様な事業者が共同作業できる空間。
- - 図書室・地域交流スペース・カフェ:親子や高齢者が気軽に立ち寄る居場所。
- - 循環型実証施設:地域循環型の実験を通じて、持続可能な未来を目指します。
ここでは、災害時に避難場所としても地域に開放することが決まっており、コミュニティの安全にも配慮しています。
クラウドファンディングの実施
「神社Cheers」の整備・運営に向け、全国からの応援を募るクラウドファンディングも始まります。集まった資金は施設の内装改修や図書室の蔵書購入、地域イベントの準備に活用される予定です。
- - 実施期間:2025年7月7日(月)から
- - 支援サイト:for good
- - リターン例:限定グッズ、オリジナルラベルのビール、ネームプレートなど。
今後のスケジュール
- - 2025年7月7日(月):記者発表、入居募集開始
- - 2025年8月〜12月:改装・整備工事
- - 2026年1月:グランドオープン予定
公式サイト・SNSアカウント
神社Cheersの最新情報や入居者紹介、イベントレポートは、公式SNSで随時発信しています。
運営|ISEKADOとは
ISEKADOは1575年に創業された伊勢市の企業で、伝統を守りつつ、クラフトビール事業や酵母研究にも取り組んでいます。この「神社Cheers」は企業の挑戦者意識と地域の未来への責任を融合させたプロジェクトで、地域が生き生きとした場になるよう全力でサポートします。新しい活力が宿るこの場所で、誰かの一歩を支える役割を果たせることを願っています。