情報Ⅰの実態調査
2024-12-12 10:40:54

高校生が語る共通テスト新科目「情報Ⅰ」の実態と授業への印象

高校生が語る共通テスト新科目「情報Ⅰ」の実態と授業への印象



2024年11月19日から21日の間、スタディプラス株式会社のStudyplusトレンド研究所が行った高校生1,673名を対象にした「情報Ⅰの取り組みに関するアンケート」の結果をお伝えいたします。この調査では、共通テストに導入された新科目「情報Ⅰ」に対する現役高校生の実態や感想、授業の難しさ、入試利用の状況などが明らかになっています。

調査概要


本調査は、全国の「Studyplus」ユーザーを対象に実施され、回答者は高校生のみ。具体的には、高校1年生が320名、2年生が451名、3年生が902名という構成です。調査期間は2024年11月19日から21日で、オンラインで回答を収集しました。

1. 学校外でのパソコン・プログラミング経験


興味深い結果が得られたのは、一般的にパソコンやプログラミングに対する学生の接触状況です。約60%の生徒が高校入学前からパソコンに触れていたことが分かりました。さらに、小学生の頃から使っている生徒もいます。このデータは学校外でプログラミングを習う機会も33%ほどあったことを示しており、Z世代にとってはプログラミングが身近な存在であることが伺えます。

2. 授業内容への印象


次に、情報Ⅰの授業についての感想を見てみると、約70%の高校生が「難しい」と感じており、女子学生ではその割合がさらに高くなっていました。具体的には、少女は男子よりも困難に感じている様子が分かります。調査では、授業の中でもプログラミングに関する内容が特に難易度が高いとされています。この授業の難しさに対する教師の理解度については、おおよそ60%の学生が十分だと評価しましたが、約30%の学生は「不十分」と答えています。

3. 入試における「情報Ⅰ」の利用状況


2024年度の大学入学共通テストから「情報Ⅰ」が科目として加わるため、高校3年生の78.8%が入試で利用すると回答しました。その背景には、特に国公立大学志望の学生が多いことが挙げられます。高校2年生や1年生でもそれぞれ60%や50%近くが利用予定と回答するなど、早期から受験勉強に向けた準備が進められています。

一方で情報Ⅰに対しての受験勉強時間は、他の科目に比べて少ないということも分かりました。過去問の情報不足や新しい科目のため不安を抱える学生が多い中、どのように対策を行ったかを質問したところ、61.9%が学校の授業内容や教科書に基づいているとしています。

4. 将来に役立つ授業だが楽しさは不足


「情報Ⅰ」を学ぶ中で得られる将来の役立ち度は約70%の学生が肯定的に評価していますが、授業自体は楽しくないと感じている学生も半数以上いるという結果が出ました。楽しいと感じる理由としては、プログラミングの技術や工具を理解していることが挙げられ、教員の教え方の面白さも影響しています。反対に、授業の内容がつまらないという意見も多く、教師の教え方や授業内容に改善が求められています。

まとめ


今回の調査から、高校生は「情報Ⅰ」に対し将来の役に立つと感じている一方で、その授業の難しさや楽しさの足りなさについての意識も強いことが分かりました。また、新科目が入試科目に加わったことに対する期待と懸念が入り混じっており、教師陣が授業内容や指導法を見直す必要があると考えられます。ただし、楽しく学べる方法を見つけられれば、より多くの学生が情報Ⅰを活かした未来を築くことができるでしょう。


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