在日中国人留学生の意識と日本留学の実態
2025年1月14日、行知学園株式会社が主催した「新春迎新会」において、日本留学を希望する在日中国人留学生100名を対象にした意識調査が実施されました。この調査は、留学生の日本での進学理由や直面している課題、そして将来のキャリアプランを明らかにするためのものです。それでは、具体的な調査結果を見ていきましょう。
調査の概要
本調査は行知学園の校友会活動の一環で、留学生たちが日本を選ぶ理由やその後のキャリアパスへの影響を探るものです。調査は新春迎新会会場で行われ、参加した留学生の回答からは、日本留学に対する期待と不安が入り交じっていることが浮かび上がりました。
留学を計画する時期
調査において、「日本留学を考え始めたのはいつですか?」という質問に対して、多くの学生が「高校時代」(49%)に留学を考え始めていることがわかりました。これは、日本留学が進路選択肢として早期から定着していることを示しています。
日本を選ぶ理由
「日本留学を選んだ理由は何ですか?」という質問には、最も多くの回答が「日本文化が好きで、日本社会を深く理解したい」(37%)というものでした。そのほかにも「学費と生活費のコストパフォーマンスが良い」(32%)や「将来的に日本に定住したい」(32%)という意見も多く寄せられました。この結果から、日本に対する文化的関心や経済的な魅力が大きな動機となっていることが明らかになりました。
留学情報の入手手段
留学を計画する際の情報源として、「留学エージェントや語学学校の説明会」(38%)や「先輩の経験談」(36%)が主に利用されています。SNSも情報収集の手段として29%の学生から支持を受けており、様々な方法で留学情報を取得していることがわかります。
文化差異に対する認識
中日文化の違いについての考えを尋ねると、「違いはあるが受け入れられる」と考える学生が56%を占めました。「それほど大きな違いはなく、順応しやすい」という意見も32%と多く、留学生たちは文化の違いを前向きに捉えていることが分かります。
留学での課題
日本留学での課題として最も多く挙げられたのは「言語の壁」(65%)で、次いで「進学のプレッシャー」(64%)でした。また、就職への不安を抱える学生も42%おり、これらの課題解決が留学生の重要なテーマとなっています。
希望する就職業界
調査によると、「希望する就職業界」として最も多くの学生が挙げたのは「IT・先端技術」(34%)、続いて「ソーシャルメディア」(27%)や「研究」(25%)であり、特にIT業界への関心が高いことが見受けられました。また、アニメ業界への関心も高まっています。
未来の就職プラン
将来のキャリアプランについては、「日本での就職を目指す」と回答した学生が55%を占めており、具体的な機会に左右されるという回答も28%ありました。日本でのキャリアを考える学生が多いことがわかります。
求職活動での課題
「中国人留学生が就職活動で直面する課題」としては、「日本語のレベルが十分でない」(61%)や「日本企業の文化を理解していない」(44%)という課題が挙がりました。また、「自己PRの仕方が分からない」という声も多く寄せられています。
就職情報の入手手段
就職活動情報収集については、「企業公式サイト」(65%)や「就職サイト」(51%)が最も多く、従来の手法とともに新しいメディアも活用されています。特に就職を考えていない学生はわずか1%に留まり、その大半が求職に前向きであることが伺えます。
理想の企業文化
希望する企業の特性に関しては、「会社の国際化」(61%)や「仕事と生活のバランスを重視する」(56%)という回答が多く、国際的な視点や社員個々の成長支援が求められています。学生たちは給与や待遇のみならず、企業文化や働き方にも注目しています。
行知学園校友会の役割
行知学園校友会では、卒業生と在校生がともに成長できるプラットフォームとしての活動を重視しており、今後もキャリア支援や文化交流を推進することが語られました。留学生の未来を支えるため、行動を起こしているのです。
行知学園は「教育で世界を結ぶ」を理念に、留学を希望する学生を全力でサポートしています。進学を成功へと導き、日本でのキャリア構築を目指す皆様にとって、心強い味方となることでしょう。