農業DXの成功事例
2025-12-04 11:29:57
両備システムズがバングラデシュで農業DXの実証事業を成功裏に報告
両備システムズがバングラデシュにおける農業DX実証事業を報告
岡山市に本社を置く株式会社両備システムズは、バングラデシュでの農業デジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた実証事業の成果を現地政府や関係者に報告しました。この取り組みは、農業の効率化、持続可能な開発、ならびに農家の収入向上に寄与することを目指しています。
実証事業の背景と目的
バングラデシュは世界的に見ても重要な稲作国であり、その農業部門の成長が経済に大いに寄与しています。しかし、農業技術の導入が遅れ、生産性向上や環境への配慮が求められる中、両備システムズは新たなソリューションを提供するための取り組みを開始しました。
目的としては、データを基にした営農指導やデジタル化推進、AWD農法を通じた気候変動対策、カーボンクレジットの創出が挙げられます。特に、AWD農法は水田において水の管理方法を工夫することで、メタン排出量を削減し、収穫量を増やすことが期待されています。
実証事業の進捗
事業は2025年2月から12月にかけて実施され、すでに農業データプラットフォームの運用が開始しています。このプラットフォームの活用により、農業プロセスデータの収集やメタンガスの分析が行われ、営農指導が効果的に実施されています。報告によると、AWD農法の導入により20%以上の生産性向上が達成され、メタン排出量は目標の30%削減に対し、平均して30%以上の削減が見込まれています。
実施エリアとしては、目標を上回る5,697haで収穫が行われ、参加農家から高い評価を得ているとのことです。また、政府機関からの関心も高く、今後の協力体制の構築が期待されています。
現地からの反応
バングラデシュ農業研究所の専門家、Dr. S M Mofijul Islam氏は、この取り組みが農業のカーボンフットプリント削減に寄与し、農家の経済状況を改善する可能性を高く評価しています。成功には、農家、ポンプ所有者、政府との協力が不可欠であり、適切な政策の導入が求められると指摘しました。
今後の展望
両備システムズは、実施エリアの拡大を目指し、農業データプラットフォームの導入を進めるとともに、AWD農法の普及に力を入れる予定です。また、農家の資金調達に向けたマイクロファイナンス事業や、カーボンクレジットの創出に向けた取り組みを継続し、バングラデシュ農業の持続可能な発展を目指します。
このように、両備システムズは技術革新と環境への配慮を両立させながら、農業分野のDXを推進しており、今後の成果に期待が寄せられています。
会社情報
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株式会社両備システムズ
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