特別な花火大会
2018-08-16 14:03:54

視覚・聴覚障がい者のための特別な花火大会が実施される

特別な花火大会が視覚・聴覚障がい者のために開催される



秋田県大仙市で行われる「大曲の花火~秋の章~」に、視覚・聴覚障がい者も楽しめる特別なプログラムが組まれました。このイベントは、内閣府により認可された試行プロジェクトの一環であり、日本文化の魅力を発信し、バリアフリーの取り組みを促進することを目的としています。特に視覚や聴覚の障がいを持つ方々が、花火大会を存分に楽しむための新しい技術の活用が計画されています。

プロジェクトの概要



このプロジェクトは、視覚障がい者や聴覚障がい者が花火大会を楽しむための方法を検証することに重点を置いています。7月に実施されたワークショップでは、視覚障がい者を対象に音や振動を利用した花火、そして聴覚障がい者に向けた発光の変化を強調する新しい花火の開発が議論されました。具体的には、音の波形が振動に変換される“振動型ウェアラブル装置”や、聴覚障がい者用のスピーカーが導入される見込みです。

また、会場には触れることのできる花火の模型や、視覚障がい者向けの花火朗読劇も計画されています。この朗読劇では、花火の情景や音をラジオ形式で表現し、参加者がよりリアルに花火とその楽しさを体験できるようにする狙いがあります。

開催日・場所



この特別プログラムが実施される花火大会は、以下の通りです:
1. 大会名称: 大曲の花火~秋の章~「花火劇場~エバーグリーン~」
2. 開催場所: 秋田県大仙市雄物川河畔(「大曲の花火」公園内)
3. 実施日時: 2018年10月13日(土)18:00開演
4. 内容: 約10分間の特別コーナーを設けて、視覚・聴覚障がい者の方々が楽しめる花火を実施します。参加者として、大曲市及び秋田市内から視覚・聴覚障がい者50名が招待され、この特別な花火体験を楽しむ機会が設けられます。

ワークショップの開催



このプロジェクトの一環として、複数回のワークショップが行われています。7月24日に実施された第1回のワークショップでは、視覚障がい者5名と聴覚障がい者7名が参加し、彼らの体験談を元に安全で快適に花火を楽しむための要望やアイデアがディスカッションされました。参加者からは、「音や振動を体で感じることができて楽しい」とか、「アナウンスがわかりにくいので字幕があれば良い」などの具体的な意見が寄せられました。

今後の取り組み



9月15日に予定されている第2回ワークショップでは、参加者からのフィードバックを反映させた試作花火の検証が行われます。さらに、障がい者に優しい新たな技術の導入が検討されており、聴覚的情報を補完するための道具やインタラクティブな体験提供が目指されています。

花火の美しさとその感動を、すべての人に届けるプロジェクトの取り組み。一人でも多くの人が、この特別な花火大会で感動を体験できることを期待しています。

会社情報

会社名
一般社団法人日本花火推進協力会
住所
東京都中央区日本橋本町4-5-12本銀第1ビル
電話番号
03-6262-2857

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