洋菓子・蕎麦店の人手不足を解消する画期的な粉ふるいが登場！

人手不足を解消する「粉ツカーズ」の登場

新潟県燕市に本社を構える有限会社広一化学工業が、業界のニーズに応える製品「粉ツカーズ」を全国発売しました。この製品は主に洋菓子店や蕎麦屋で使用され、小麦粉やそば粉をふるう作業を大幅に効率化することが期待されています。例えば、実証実験では宮城県の和洋菓子店での小麦粉のふるう時間が約30％、長野県の手打ち蕎麦屋ではそば粉のふるう時間が40％短縮されるなど、実績が報告されています。

数十年の技術の集大成

有限会社広一化学工業は、1952年に創業以来、金属表面処理の分野でさまざまな技術を磨いてきました。スプーンやフォークのバフ研磨からスタートし、ステンレス製品の電解研磨やサンドブラストなどを通じて、多様な業界のニーズに応じた製品を提供し続けてきました。リーマンショックなどの経済的な混乱を経て、下請けだけではなく自社製品の開発を目指すようになりました。そんな中、燕三条地場産業振興センターからの実証実験の提案を受け、「粉ツカーズ」の開発に取り組みました。

この粉ふるいは、電解研磨、サンドブラスト、酸洗の3つの技術を巧妙に組み合わせた結果生まれました。現場での使用時に粉が詰まる問題を解決し、作業のストレスを軽減することに成功したのです。

「粉ツカーズ」の特長

この製品の最大の特長は、粉が詰まりにくい設計です。これにより、作業時間の短縮だけでなく、粉のロスも大幅に削減することが可能になります。特に、近年の小麦粉の高騰を考慮すると、経済的にも大きなメリットがあります。また、洗い物が減ることによって、後処理の手間も軽減され、複数の器具を持つ必要がなくなるため、保管スペースの問題も解消されます。