鍜治田工務店が導入したAIツール『PROCOLLA』
株式会社鍜治田工務店(以下、鍜治田工務店)は、建設業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する株式会社Arent(本社:東京都港区)が開発したAIクラウド工程管理ツール『PROCOLLA(プロコラ)』を新たに導入しました。この導入は、概算業務の効率化と工程管理の標準化を図るための重要なステップとなります。
背景にある課題
鍜治田工務店が直面していた最大の課題は、受注前の概算案件における工程検討の負担でした。年間で受注決定前の案件数は、場合によっては100件にも上ります。しかし、受注が確定する前に、さまざまな条件を考慮し、工期やコストを見積もる必要があります。この過程では、常に一定水準の工程表や総合仮設図の作成が求められます。従来のツールでは、作成したデータをPDF化して共有せざるを得ず、最新の情報が誰にでも分かりやすい形で提供されているわけではありませんでした。加えて、作業がベテランの経験に依存しがちで、特定の担当者がいないとプロジェクトがスムーズに進まない状況もありました。
PROCOLLA導入の決定的要因
『PROCOLLA』の導入が決まった要因は、既存の工程表作成ソフト「現場ナビ工程」との連携可能性です。このツールはクラウド上で情報を共有できるため、ファイルのやり取りをせずとも関係者全員が同じ情報を参照できることが大きな利点となります。
特に、各工程に金額を設定し、出来高を自動算出することが可能となり、見積・支払管理への活用も期待されています。また、BIM戦略部では、東京、大阪、名古屋のプロジェクトをPROCOLLAに登録し、従来Excelで行っていたスケジュール管理を移行する作業も進めています。
AIによる新たなアプローチ
さらに進化したのは、AIが過去の工程表を基に初期計画を作成し、人間がその条件に応じた調整を行うという新しい方法です。これにより、部門内での情報共有がスムーズに進み、専門家の経験がなければ判断できなかったプロセスが可視化され、属人化の解消が期待されています。
未来への展望
鍜治田工務店は、今後も『PROCOLLA』を活用し、工程管理の標準化を進めていく方針です。プロジェクトの初期段階から施工現場まで一貫した情報管理が行えることで、業務の生産性向上が見込まれています。今後の進展に期待が高まります。
インタビュー記事も公開中
鍜治田工務店のPROCOLLA導入背景や、工程管理の標準化について詳しくは、当社のインタビュー記事もぜひご覧ください。興味深い洞察が得られる内容となっています。
製品情報と企業情報
PROCOLLAは、大林組とArentが共同開発したAIクラウド工程管理ツールであり、リアルタイムな情報共有とデータの一元化を実現しています。また、鍜治田工務店は1921年に創業した建設業で、集合住宅や商業施設など多岐にわたるプロジェクトを展開しています。詳しい情報は各企業の公式ウェブサイトをご覧ください。