宇宙開発の新たな拠点、富山にスペースエントリー事務所開設

富山県に新たな宇宙開発拠点、スペースエントリーが事務所を開設

2025年9月30日、スペースエントリー株式会社は富山県に新しい事務所を構え、宇宙開発事業のさらなる拡充を目指します。茨城県つくば市を本社とする同社は、世界中の人々が宇宙開発に参加できる未来を描いています。今回は、その重要な一歩となる富山県での活動について詳しくご紹介します。

スペースエントリーのビジョン

現在、日本の宇宙開発は大手企業や一部の技術を持つ会社に限定されているのが現状です。これを打破し、宇宙産業をより身近なものにするため、スペースエントリーは志を共にする企業や個人を増やすことを目指しています。特に、2030年以降の国際宇宙ステーション（ISS）の運用終了後には、低軌道で民間経済圏が台頭することが予想されています。そこで、同社は独自の宇宙ロボットを通じた新たな宇宙開発体験を提供し、一般の人々にも宇宙の魅力を感じてもらうことを計画しています。

富山県事務所の役割

新たに設置される富山県の事務所は、COOの松本翔平氏を中心に運営され、宇宙に関わる人材を積極的に採用します。富山県は「ものづくりの町」として知られ、多くの製造企業が存在します。スペースエントリーは、これらの企業と連携し、宇宙開発における研究やサービスの展開を推進します。

地元の企業との協力を通じて、宇宙体験サービスの顧客を開拓し、さらには開発パートナーの確保に努めます。富山県事務所の設立は、同社が宇宙業界で果たす役割を強化する重要なステップです。