グローリーが発表したデータコネクティングサービスとは
グローリー株式会社は、スーパーマーケットやドラッグストアのスマートフォンアプリ会員と、飲料や食料品、化粧品、日用品を扱うメーカー会員の情報を連携する新しいデータコネクティングサービスを開始しました。このサービスは、流通小売業の会員とメーカーの会員情報を結びつけ、当該会員の購買データをメーカーに提供するもので、国内初の試みです。
背景と目的
最近では、消費者がクーポンやお得な情報を活用するために複数の流通小売業やメーカーのアプリを利用するようになっています。しかし、メーカーは個々の会員が店舗で具体的にどのような商品を購入したのかを把握する手立てがありませんでした。このため、メーカーは自社の会員の購買行動を効率的に把握する手段を求めていたのです。
独自技術によるIDの紐づけ
グローリーの新サービスでは、流通業とメーカーの会員IDを独自の技術を活用して結びつけることで、メーカー会員が店舗で行った購買行動を把握する仕組みを実現しました。この技術により、メーカーは消費者に対してより有益な情報を提供できるようになります。一度IDが結びつくと、消費者からの申し出がない限り継続して購買データが連携されるため、提供した情報の効果検証も可能です。
特許出願中の独自技術
グローリーは、これらの会員IDの紐づけに関する技術について特許を出願中です。この新たなデータコネクティングサービスは、2024年10月8日から9日にかけて開催される「リテールメディアサミット2024」にて紹介される予定であり、業界内での注目を集めています。
ファーストユーザーの登場
グローリーのデータコネクティングサービスのファーストユーザーとして、サントリー株式会社と株式会社東急ストアが名乗りをあげております。サービスは10月3日からスタートし、メーカーや流通業のDX化を進めるために、グローリーが提供する新たなソリューションが期待されています。
未来の展望
今後もグローリーは、技術の研鑽とオープンイノベーションを推進し、さまざまなデータの収集と分析を行い、メーカーや流通小売業に対して役立つサービスを提供していく計画です。この取り組みによって、顧客の業務効率の向上と売上増加に寄与することを目指しています。
新しい顧客体験の創出に向けたグローリーの挑戦に、今後も目が離せません。