ZENKIGENと神戸大学大学院経営学研究科が連携
株式会社ZENKIGENは、神戸大学大学院経営学研究科と共同で新しい研究教育センターである「エントリー・マネジメント研究教育センター」(EMREC)を設立しました。このセンターは、企業の採用戦略に関する先端的な研究を推進し、少子高齢化社会における人材確保の課題解決を目指します。
設立の背景
日本社会は少子高齢化の進行により、企業にとって人材確保が重要な課題となっています。これまでの伝統的な採用手法では対応しきれない問題が多く、企業は新しいアプローチを模索する必要があります。こうした社会的要請に応えるべく、ZENKIGENと神戸大学経営学研究科は、科学的な視点から採用を考察する場としてEMRECを設立しました。
エントリー・マネジメント研究教育センターのアプローチ
EMRECでは、企業の採用行動と求職者の視点を統合し、採用に関わる様々なプロセスを科学的に分析します。これにより、採用活動が組織の文化や価値に与える影響を深く理解し、より良い選考の方法や定着策を見出していきます。特に、ZENKIGENの持つ700社以上の顧客基盤や約1,500万件の面接動画データは、抽象的な理論だけでなく実務に役立つ知見を提供する上で貴重な資源となります。
研究テーマとその意義
EMRECにおける研究テーマは多岐にわたります。採用戦略とイノベーション、採用担当者の役割と能力開発、面接時のコミュニケーションプロセスなど、幅広い視点からの研究が進められます。特に、「採用担当者がAIやデータをどの程度活用できるか」という点に注目し、実用的なリテラシーの向上を目的とした研究も行います。また、異なる企業の採用戦略の事例分析を通じて、良い人材を引きつけるための新たな手法の確立を目指しています。
研究員の顔ぶれ
センターには、神戸大学経営学研究科の教授陣やZENKIGENの代表がメンバーとして名を連ねており、多様な専門性が集結しています。特にセンター長である服部泰宏教授は、日本企業における採用と評価に関する広範な研究を行っており、信頼のおけるリーダーシップを発揮しています。
未来への展望とシンポジウム開催
EMREC設立を記念して、2025年9月23日にはシンポジウムを開催予定です。このイベントでは、研究員たちからの発表に加え、人事実務に詳しい専門家による講演が行われる予定です。企業や求職者が「より良い出会い」を果たせるような未来の人材採用に関する洞察が提案されるでしょう。
ZENKIGENの概要
ZENKIGENは、テクノロジーを駆使して企業の採用プロセスの改善に貢献するAIテックカンパニーです。設立から数年で700社以上と提携し、多様なデータを活用して実績を積み重ねてきました。特に「harutaka」と呼ばれる採用DXサービスは、効果的な採用戦略を支援しています。
この新しい取り組みが、日本の採用研究における大きな一歩となることを期待しています。企業と求職者のより良い出会いの創出に向けて、EMRECはその役割を果たしていくことでしょう。