健食サプリ・ヘルスケアフーズレポート2025の概要
株式会社インテージヘルスケアは、2025年度版の『健食サプリ・ヘルスケアフーズレポート2025』を12月11日に発刊することを発表しました。本レポートは、生活者13万人への広範なアンケート調査をもとに、健康やセルフヘルスケアに関する市場実態を詳細に分析したものです。
セルフヘルスケアの重要性
高齢化が進む日本では、医療費の増大が大きな課題となっており、それに伴い「セルフヘルスケア」への期待も高まっています。特に、コロナ禍を経て健康の重要性が再認識されたことが背景にあります。このレポートは、市場全体の現状把握や新商品の企画、ニーズの確認など、多様な用途に活用できる内容となっています。
健康食品・サプリメント市場の動向
2025年度の健康食品・サプリメント市場規模は1兆1,763億円に達すると見込まれていますが、前年の1兆2,382億円からは減少しています。利用者数も前年に比べ2.2%減少し、特に70代の男性と女性の減少率が高い結果となっています。購入金額も平均で25,143円と、前年よりも2.8%減少しています。
ヘルスベネフィット別の市場分析
顕在的な市場の規模をヘルスベネフィット別に調査したところ、「美肌・肌ケア」が最大規模を誇る一方、他のカテゴリも前年に比べ減少しています。特に健康維持や栄養バランスに関心が寄せられています。
国別の健康食品トレンド
海外製の健康食品についても調査が実施され、アメリカ、韓国、中国、ドイツの4カ国が対象となりました。若年層の中では韓国の健康食品への興味が特に高く、10-20代の使用意向者が43%を占めています。韓国製品は「効果が高そう」とのイメージも強く、このトレンドが定着するかは今後の動向によって変化するでしょう。
今後の展望
本レポートは、毎年発行されており、今年度で14年目を迎えました。400社以上に利用実績があり、健康食品市場の変動を捉えた重要なデータを提供しています。特に、昨年度から始まった「KBI(Kenshoku-supplement-Brand-Index)」調査データは、特定ブランドの競争状況やユーザーの特徴を把握するための有力なツールです。
最後に
健康志向の高まりと共に、私たちの生活において健康食品やサプリメントの役割がますます重要になっています。『健食サプリ・ヘルスケアフーズレポート2025』は、ビジネスの観点からこの市場の動向を把握するための貴重な資料となるでしょう。今後もこの領域の動きに注目です。