テラヘルツ波の進化
2026-08-04 10:59:29

高出力化を実現したテラヘルツ波発振デバイスの新たな進化

ロームが開発した新しいテラヘルツ波発振デバイス



ローム株式会社は、テラヘルツ波発振デバイスの第2世代品を発表しました。この新しいデバイスでは、発振出力を4倍に引き上げ、最大で40µWに達することが可能です。デバイス自体は、従来と変わらぬコンパクトなサイズ(0.5 × 0.5mm)を維持しつつ、内部構造の改善により出力を大幅に向上させています。この発振デバイスは、非常に高い信号品質が求められるセンシングやイメージング技術での利用が期待されています。

テラヘルツ波デバイス評価キット「RTD-EVK-G2」



新たに提供されるテラヘルツ波デバイス評価キット「RTD-EVK-G2」は、サンプル品、ケーブル、評価ボードがセットになっています。この評価キットは、35万円(税抜き)で販売が開始される予定です。テラヘルツ波技術は、医療や産業分野において非破壊検査や材料識別など、さまざまな応用が考えられていますが、従来のデバイスは高額なため導入が難しいという課題がありました。しかし、この新しい評価キットは、より低コストで研究機関や企業が各種アプリケーションを評価できる機会を提供します。

小型化と低消費電力の両立



また、この第2世代品もPLCC(Plastic Leaded Chip Carrier)パッケージを採用しており、業界最小のサイズを維持しています。この小型化により、評価環境の構築が容易になり、限られたスペースでも活用できます。さらに、RTD方式の特長として、高い効率を持ちながらも発熱量や消費電力が少なく、これにより企業の開発負担を軽減します。

学界との連携



東京科学大学の鈴木左文教授は、このデバイスの開発においてロームとの共同研究が重要であったと語っています。テラヘルツ波は様々な分野に応用可能ですが、商用化が難しいという課題に直面しています。このような背景の中、RTDテラヘルツ波デバイスは小型で低消費電力、そして低コストでの提供が実現されているため、企業や研究機関の参入を促す力となるでしょう。

未来への期待



ロームの研究開発センター長である中原健氏は、「テラヘルツ技術は着実に社会実装に向かって進んでいる」と述べています。第1世代製品からのフィードバックを反映し、第2世代品は出力向上を果たしました。今後もテラヘルツ波アプリケーションの開発を推進し、持続可能な社会の実現に寄与することが目標です。

サポート体制



ロームはテラヘルツ波に関する研究やアプリケーション開発のサポートに力を入れており、研究者や開発者のための情報提供や各種サポートコンテンツを用意しています。さらに、Analog Discovery 3™といった計測ツールとの連携により、テラヘルツ波による発振と検出を手軽に評価することが可能です。これにより、幅広い分野での応用が期待されています。詳細な情報や購入方法については、ロームの公式ウェブサイトまたは担当営業にお問い合わせください。

結論



ロームの第2世代テラヘルツ波発振デバイスは、その高い発振出力とコンパクトなサイズ、低消費電力により、多様な分野での革新を促進する可能性が期待されます。今後のテラヘルツ技術の進展に注目です。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

会社情報

会社名
ローム株式会社
住所
京都府京都市右京区西院溝崎町21
電話番号
075-311-2121

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。