新型コロナで変わる監査法人の働き方と企業支援の取り組み

新型コロナ影響下の監査法人業界の現状

新型コロナウィルス感染症は、世界中のビジネス環境を一変させました。特に監査法人業界に大きな影響を与え、2020年4月20日には大手および準大手の監査法人が共同し、声明を発表しました。緊急事態宣言の発令を受け、多くの監査業務が当初通りに行えない状況に直面しています。従業員たちの在宅勤務が定着する中、監査法人では新しい働き方が模索されているのです。

現状の課題

在宅勤務が進むことで、監査法人における業務の流れが変わり、会計士やスタッフのモチベーションや組織へのロイヤリティが低下する懸念があります。特に、従業員の心理状態を把握することがますます重要になっています。監査法人が顧客企業と良好な関係を築く上でも、従業員の満足度やエンゲージメントを測ることは不可欠です。

HICE導入のメリット

このような時期に、株式会社ジャンプスタートパートナーズでは、2009年から設計した顧客満足度調査（CS調査）および従業員エンゲージメント調査（ES調査）に基づく新しい経営管理指標「HICE」を無料で実施することを決定しました。これにより、監査法人業界の事業者に対する支援を強化し、持続的な競争優位を保つことを目指します。

HICE調査の特徴

1. 独自フレームに基づく顧客満足度調査
監査法人の顧客満足度は、法人自体と担当者の個人、その両方に影響を受けます。この調査は、各法人の特性を理解して設計されており、顧客満足に関する構造を明確にしています。

2. 従業員エンゲージメント調査の独自設計
従業員のロイヤリティを測るES調査は、マズローの欲求段階説を基に、組織に求める5つの要素と組織が従業員に期待する要素の両面から構成されています。

3. 競争優位性の指標
HICEは年1回の定期測定を行い、CS調査とES調査はセットで実施されます。結果は集計・分析され、HICE OFFICIAL CERTIFICATEとして提供されます。このスコアは、監査法人の持続的な競争力を判断する重要な指標となります。