Boa Technologyが提案するパフォーマンス向上の新しいアプローチとは？

Boa Technologyが提案するフィットの未来

2001年に登場したBoaフィットシステムは、スノーボードブーツに初めて採用されて以来、多くのスポーツで利用されています。18年の間に数々の受賞歴を誇り、現在ではゴルフやサイクリング、ランニング、さらには安全靴等、様々なジャンルに適用されてきました。

Boa Technology社と新しい研究の展開

コロラド州デンバーに本社を置くBoa Technology社は、フィット感によるパフォーマンス向上のための新たな方法を模索しています。彼らは主要なブランドパートナーと連携し、従来の靴のデザインを革新することで、アスリートたちのパフォーマンスを向上させることに成功しています。

さらに、Boa社は独立した科学的研究を通じて、フィットの生体力学的影響を測定するための最先端施設「パフォーマンスフィットラボ」を設置。このラボではデンバー大学とのパートナーシップを基に、さまざまな実験を行い、データを収集しています。

研究の成果とその意義

2018年から行われた初期の研究では、「敏捷性」と「スピード」に重点を置き、設備と身体の乖離がどれほどパフォーマンスに影響を与えるかを検証しました。デンバー大学の人間工学研究所に通う31人のアスリートが、様々な靴を用いて動作を実行。その結果、Boaフィットシステムを使用することで、アスリートの筋力やパワーの伝達が1.5〜5％向上したことが分かりました。

機械工学の准教授、Bradley Davidson博士は「通常、器具を変えてもパフォーマンスに変化は見られないことが多いが、Boaフィットシステムでは明確な改善が示された」と語り、その重要性を強調しています。

今後の研究計画

2020年には、「パワーと精度」、「耐久性と健康」という新たな研究カテゴリーが追加される予定です。これにより、ゴルフのような精密なスポーツにおけるパフォーマンス向上や、ランニングにおける運動効率の改善を検討していくとのことです。

CEOのShawn Neville氏は「今後の研究では、テニス、仕事用衣類、登山など様々なスポーツ分野を対象に拡大していく」と述べており、Boaフィットシステムの効果を裏付けるデータ提供により、新たなコラボレーションを模索しています。