不動産業界に新たな風を吹き込む「フォレストOCR」
株式会社オープンルームが2023年8月30日にリリースしたオンラインSaaS、「フォレストOCR」は、不動産仲介業者に向けた画期的なサービスです。このサービスは、物件提案の業務を効率化し、アナログな作業を大幅に削減することを目的としています。特に、毎月たっぷりと残業を抱える不動産業界において、多くの業務が手作業で行われている現実に対するソリューションとして注目されています。
不動産業界の現状と課題
不動産業界は、平均月間残業時間が約65時間と全業種でトップ5に入るほど深刻な状況です。日々の業務の大部分がアナログ作業に依存しており、顧客への物件提案には多くの時間が掛かっています。この課題を解決するため、オープンルームはフォレストOCRを開発しました。
フォレストOCRの特徴
フォレストOCRは、物件図面の編集から提案まで、すべてオンラインで完結させる画期的なサービスです。主な特長は以下の通りです:
- - オビ交換の簡素化: 従来のオビ交換作業をわずか10秒で実施でき、画像編集も瞬時に行えます。
- - AI自動仕分け: 複数のイメージファイルをAIが自動で仕分けし、業務をスムーズにします。
- - 自動文字認証: テキスト検索を容易にするための自動文字認証機能を搭載。
- - データベース化: 物件情報を一元管理し、必要な情報をすぐに取得できるデータベース化を実現します。
- - 簡単なメール送信: 選んで送るだけで簡単に顧客へのメールが送信でき、メール開封確認も可能です。
このように、フォレストOCRは業務を大幅に効率化し、最大で80%の作業時間を削減できる見込みを示しています。
わざわざ時間をかけない理由
不動産仲介業者が顧客に物件を提案する際、従来は印刷した図面の「オビ交換」に手間がかかり、しかも多くの紙が廃棄されていました。フォレストOCR導入によるデジタル化で、こうしたアナログ作業を根本から変えていくことが期待されています。この背景には、社会課題としての自然環境問題への取り組みもあります。
環境への影響
不動産業界における紙の消費量は驚くべき数字です。年間300億枚以上の紙が使われており、これをA4用紙に換算すると約15万トン、すなわち約365万本の樹木が毎年消費されているとされています。フォレストOCRは、業務の効率化とペーパーレス化を両立させ、環境問題にポジティブな影響を与えることを目指しています。
料金プランと利用のしやすさ
サービスは、月額1,980円から利用可能で、個人で営業している仲介業者にとっても手軽に導入できる料金設定になっています。利用者はライト、ベーシック、プレミアムの3つのプランからニーズに合わせて選択可能です。
会社概要とビジョン
株式会社オープンルームは、多文化で多様性に富んだチームが揃った不動産テック企業で、顧客に対して新たなステージを提供しています。彼らの目標は、次世代のためにより良い環境を残すことであり、それを実現するための一歩として、フォレストOCRは大きな役割を果たすことが期待されています。
公式サイト
フォレストOCRの詳細はこちら
不動産業界の未来を変える一手を、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。