中東初のプロ野球リーグ開幕日本人選手が活躍する新時代

中東・南アジア地域初のプロ野球リーグが開幕

2025年11月14日から12月14日まで、中東・南アジア初のプロ野球リーグ「ベースボール・ユナイテッド」がドバイで始まります。このリーグでは、創設チームであるムンバイ・コブラズ、カラチ・モナークス、アラビア・ウルブズ、ミッドイースト・ファルコンズの4チームが対戦し、全18試合のレギュラーシーズンを経て、12月12日から14日に行われる「ユナイテッド・シリーズ・チャンピオンシップ」で初代王者を決定します。

特に注目すべきは、ミッドイースト・ファルコンズに加入した13名の日本人選手たちです。彼らは23名のロースターのうち約60%を占め、チームを強力にヘルプします。年齢層は18歳から44歳まで幅広く、9名は日本プロ野球（NPB）でのプレー経験を持っています。

日本野球の国際的な地位

日本は現在、世界野球ソフトボール連盟（WBSC）の世界ランキングでトップに立っており、国際大会での圧倒的な強さを誇っています。NPBはアメリカのメジャー・リーグ（MLB）に次ぐ世界第2位のプロ野球リーグであり、ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）でも多数の優勝を果たしています。日本は、特に視聴率でも世界トップレベルであり、2023年のWBCでは各試合が3000万人以上に視聴されました。

ベースボール・ユナイテッドの取り組み

「ベースボール・ユナイテッド」は日本での取り組みにも力を入れています。東京放送（TBS）との提携により、次世代のスター選手を育成するためのトライアウト企画「PLAN D」を実施しています。このトライアウトを通過した選手はファルコンズでプレーする機会を与えられます。

会長兼CEOのカッシュ・シェイクは、日本を高く評価し、数多くの日本人選手がファルコンズを代表することを光栄に思っています。日本の選手たちの経験と技巧は、フィールド内外で良い影響をもたらすでしょう。

シーズンの展望

ファルコンズには川﨑宗則、中島裕之、福田秀平といった著名選手が名を連ねており、NPBでのプレー経験者や若手の有望株も揃っています。シーズン開始は11月19日（水）で、モナークスとの対戦が予定されています。試合は国内外で放映され、公式放映のパートナーも追って発表される予定です。

全体のロースターやスケジュールの詳細は、公式ウェブサイトの baseballunited.comで確認できます。新たな野球の潮流が、このプロリーグを通じて生まれることは間違いありません。

ベースボール・ユナイテッドは、野球を通じて新しいファン層の開拓に挑戦し、各国の野球連盟や選手との連携を深めていく意向です。中東と南アジアでの野球文化の形成に期待が寄せられています。