風力ドローンの新展開
2025-06-03 16:19:47

エバーブルーとナブテスコ、風力推進ドローンの新プロジェクトを発表

新たな海上モビリティの姿



エバーブルーテクノロジーズ株式会社とナブテスコ株式会社が手を組み、革新的な海上モビリティの実現に向けた共同研究プロジェクトを発表しました。このプロジェクトでは、次世代風力推進システム「風車帆」を搭載した帆船型ドローン「AST-201 spec1.4 with Windmill Sail」のプロトタイプが開発されています。

この新しいドローンは全長1.4メートル、重さ14キログラムという軽量設計であり、風の力を利用して自らを推進することが可能です。風車帆は、風力を利用して回転することで推進力を生み出し、同時に電力を生成します。この技術により、持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩を踏み出すことができるのです。

風力推進技術の革新



AST-201 spec1.4は、通常のドラフトの構造と結びつけられた独自のデザインを採用しています。風車帆は、従来の帆と比較して小型で高出力、かつ単純な構造を備えており、その特長は様々な用途に応じて柔軟に適応する能力にあります。

例えば、AST-201 spec1.4は長時間の洋上調査や観測業務に最適であり、再生可能エネルギーを基盤とした自律型システムの研究に使用されることが期待されています。また、未来には自動航行にも対応できる機能を追加する予定です。

開発の背景と社会的意義



地球温暖化への対策が求められる昨今、国際海事機構(IMO)は2050年までに温室効果ガスの排出量をゼロにする目標を掲げています。この船舶脱炭素化は急務であり、低燃料費で済む高効率な風力推進技術の必要性が高まっています。

エバーブルーテクノロジーズは、数年前からこの問題への対応を行っており、持続可能な海上輸送の促進に貢献する新技術に焦点を当ててきました。そしてナブテスコの風車帆技術の採用により、航行の安定性と耐候性を高めることができました。

今後の展望



今後、実際の海域でのテストを通じて、風車帆の推進性能と発電能力、自動航行技術の最適化を進めます。また、環境モニタリングや災害監視といった重要なミッションにも役立てることを目指しています。さらに、NEDOの支援を受けた本プロジェクトは、燃料削減に貢献する技術としても注目されています。

エバーブルーテクノロジーズとナブテスコは、持続可能な社会を実現するために、新たな風力推進×発電技術を用いた海上モビリティの開発を継続して行っていく意向です。これにより、将来的には幅広い市場にこの技術を提供し、社会課題の解決に寄与することを目指しています。

ジャパンドローン2025での展示



この新型ドローンは、2025年6月4日から6日まで幕張メッセで開催される「ジャパンドローン2025」イベント内で参考出品される予定です。最新技術が集結したこの展示会は、業界関係者や一般の観客に向けて、未来の海上モビリティのビジョンを提供する貴重な場となります。

エバーブルーテクノロジーズは、今後も様々な分野でのドローン開発を進め、水上ドローンや除雪ドローンなどを通じて社会課題解決に取り組んでいく意向です。


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会社情報

会社名
エバーブルテクノロジーズ株式会社
住所
東京都調布市緑ヶ丘二丁目67番地1号フェリーチェ緑ヶ丘A2
電話番号

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