無印良品が初めて木造で店舗をオープン
無印良品が2024年9月、佐賀県唐津市と大分県日田市に初の木造店舗をオープンすることが決まった。これらの店舗は、株式会社エヌ・シー・エヌが構造と環境設計を担当し、株式会社MUJI HOUSEが設計施工を手掛ける。床面積はそれぞれ2,430平方メートルと2,625平方メートルの広さを持ち、まさに大規模木造建築の代表作として期待される。
環境への配慮と持続可能性
今回のプロジェクトは、資源循環型、自然共生型、持続可能な社会の実現に向けて重要な一歩となる。無印良品を運営する株式会社良品計画によると、2店舗はSE構法を採用した国内初の木造店舗であり、さらに『ZEB』認証も取得している。『ZEB』とは、年間の一次エネルギー消費量がゼロまたはマイナスとなる建物を指し、このふたつの要素を同時に満たした例は国内でも希少だ。
木材は、鉄やコンクリートと比べて製造時のエネルギー消費が少なく、CO2排出量の削減にも寄与するため、環境に優しい選択といえる。これにより、無印良品はその使命として、持続可能な社会の実現を目指している。
SE構法の強み
無印良品が採用した「SE構法」は、大規模木造建築のために開発された先進的な技術で、耐震性に優れ、広い空間を実現することが扱えるのが特徴だ。MUJI HOUSEはこの技術を2003年から使用しており、これまでに3,000棟以上の住宅を建設してきた実績がある。
この店舗プロジェクトには、エヌ・シー・エヌが持つ木造建築の技術を生かした提案が行われており、地域資源の活用も視野に入れた取り組みとなる。高断熱化や高効率機器の導入も進められ、運用時のCO2削減効果を実現する。
物件の詳細
無印良品 唐津
- - 建設地: 佐賀県唐津市
- - 延床面積: 2,430平方メートル
- - 予定オープン: 2024年9月6日
- - 設計施工: 株式会社MUJI HOUSE
- - 構造設計: 株式会社エヌ・シー・エヌ特建事業部
無印良品 日田
- - 建設地: 大分県日田市
- - 延床面積: 2,625平方メートル
- - 予定オープン: 2024年9月27日
- - 設計施工: 株式会社MUJI HOUSE
- - 構造設計: 株式会社エヌ・シー・エヌ特建事業部
これらの新店舗は、無印良品の新たな挑戦として、地域への貢献とより良い未来を築く試みとして注目を集めている。持続可能な社会に向けた一歩として、これからの展開に期待が高まる。