セルビアにおけるデモ活動と安全情報の最新動向

セルビアでは、2024年11月1日に北部のノビ・サド駅舎の屋根が崩落したことで、国内で大規模なデモ活動が行われています。この事故は、16名の命を奪う悲惨なものであり、その後の市民の抗議活動は、政府への不満を顕在化させるきっかけとなりました。ベオグラードやノビ・サドを中心に、多くの都市でデモが続いており、状況は長期化しています。

デモの状況

デモは、2025年の春頃まで続く見込みで、参加者の中には逮捕される人も出てきており、デモ参加者に対するひき逃げ事件も報告されています。負傷者はこれまで比較的少なく抑えられていましたが、最近では衝突が激化し、一晩で約100名が負傷する事態も発生しています。

デモは始まってから長い期間が経過していますが、沈静化の兆しは見えておらず、さらに負傷者が増加する可能性もあるため、注意が必要です。特にデモの周辺では、思わぬ事故や事件に巻き込まれる危険性が高まっています。

渡航者への注意事項

セルビアへ渡航する予定の方や在留邦人の方は、報道を通じて最新の治安情報を収集し、デモや抗議活動には、一歩距離を置いて行動することが求められます。外出する際は、家族や知人に行き先や居場所を知らせることをおすすめします。また、海外渡航前には、旅行のスケジュールや連絡先を事前に共有しておくと良いでしょう。

特に、3か月以上滞在される方は在留届を提出することが重要であり、3か月未満の旅行者は、海外滞在中も常に安全に関する情報を受け取れるように「たびレジ」に登録することを推奨します。これにより、万が一のトラブルに備えることが可能です。