グッチとHOSOOのコラボ第3章
グッチが、京都の名門織物店HOSOO(細尾)との継続的なコラボレーションを記念して、「Gucci Nishijin」の第三章を発表しました。このプロジェクトは、グッチの日本上陸60周年を祝うもので、両者の伝統と技術を融合した新たな作品を生み出しています。
2022年に始まったこのパートナーシップは、グッチのアイコニックなバッグのために新しいテキスタイルが開発され、日本の伝統工芸である西陣織の美しい職人技を表現しています。これまで発表された第1章と第2章では、様々なテクニックを使ってグッチの象徴的なモチーフが織り込まれたバッグが好評を博しました。特に、フィレンツェのグッチアーカイブに保存されたコレクターズアイテムとしても注目されています。
新たに生まれたテキスタイル
今回発表された新しいテキスタイルには、HOSOOの代表的な技法「Petals」を基にしたデザインが採用されています。この技法は、重なり合う花びらを立体的に表現するもので、GGパターンとフローラープリントが組み合わされています。特に「把釣(はつり)」と言われる精巧な技術を駆使し、花やトンボの細かなラインが表現されたファブリックは、見る角度によって異なる輝きを放ち、見る人を魅了します。
リミテッドエディションのハンドバッグには、スモールサイズの〔グッチ バンブー 1947〕、〔グッチ ダイアナ〕、及び〔グッチ ジャッキー〕が含まれており、各モデルは新たに決められたシグネチャーカラー「グッチ アンコーラ ロッソ」とグリーンの2色展開です。また、ハードウェアはライトゴールドトーンで、華やかさを増しています。特に、〔グッチ バンブー 1947〕のミニサイズモデルにはリザードレザーを取り入れた特別なデザインもあります。
コラボレーションの背後にある哲学
HOSOOのクリエイティブディレクターである細尾真孝氏は、このコラボレーションについて次のように述べています。「私たちはグッチの伝統と共鳴しつつ、西陣の技術や美学を現代に洗練させていくことに挑戦しています。特に秋から冬へと移ろうこの季節にふさわしい色調を取り入れて、ヴィンテージの深みを表現しました。」
このコレクションは、2024年9月9日から、グッチの一部ショップ及びグッチクライアントサービスで数量限定で発売される予定です。
HOSOOとグッチの歴史
HOSOOは、元禄元年(1688年)に京都の西陣で創業された老舗で、京都の先染め織物の技術を継承しつつ、現代的なデザインを取り入れて製品を展開しています。グッチは、1921年にフィレンツェで設立されたラグジュアリーブランドであり、これまで多数の名作を生み出してきました。両者の協力は、伝統と革新の共演によって生み出される美を追求した結果、さらなる高みを目指し続けています。
この新作ハンドバッグは、古き良き日本の工芸品と現代のラグジュアリーファッションが交わる特別なアイテムです。発売が待ち遠しいですね。