ポーラ社の顧客アプリにSELF-AI導入、再分析率を3倍に改善

新たな時代の美容アプローチ

ポーラ社が2024年7月、自社アプリにSELF株式会社が開発した「SELF-AI」を導入し、顧客体験を飛躍的に向上させました。この新技術の導入によって、再分析率がなんと1.4倍、従来比で約3倍に達しています。これにより、ポーラ社は美容を追求する顧客に対し、より個別化されたサービスを提供することが可能になりました。

SELF-AI導入の背景

ポーラ社は顧客に向けた多彩な美容情報やキャンペーン情報を提供するスマートフォンアプリを運営しています。その中でも、特に重点を置いたのは顧客の継続的なブランド利用を促す仕組みでした。これまでの課題を克服するために、SELF-AIの導入が決定されました。無くなっていた顧客との継続的な接点を再構築し、購入後の体験を向上させることが不可欠とされていました。

導入に至った理由

SELF-AIを導入する決め手となったのは、他社製品と比較した際のカスタマイズ性の高さでした。ポーラ社の担当者の一人は、「導入前に詳細な見積もりを丁寧に出していただいたことで、機能のイメージが湧きやすく、安心感を持てました」と語っています。これにより、より効果的なサービス設計が可能となりました。

コンテンツの成果

導入後の効果を測定する中で、SELF-AIを利用した顧客は再分析率が1.4倍も改善され、PoC（概念実証実験）との比較では約3倍という顕著な結果が出ました。店頭での体験が終わった後も、ポーラ社のアプリが顧客に新たな美容習慣を促し、再訪意欲を高めたことが成功の証と言えるでしょう。

SELF-AIの魅力

SELF-AIは、ユーザーとの対話を通じて個別の情報を提供する独自のAIソリューションです。年齢や性別といった基本情報に加え、感情や気分といった詳細なデータも取得し、よりパーソナライズされた提案が可能です。また、長期的にユーザー情報を記憶し、継続的なサポートを提供することで、ロイヤリティの向上にも寄与します。

さらに、目的に応じたキャラクターのカスタマイズが可能で、その見た目や性格、さらには会話の傾向まで細かく設定できます。動画生成AIを用いて静止画から3Dアニメーションモデルを生成することができる「AIアバター」も提供されています。