東京富士美術館での電子棚札ソリューション導入
株式会社ミライト・ワンとそのグループ会社、株式会社CREiSTは、2025年4月から公益財団法人東京富士美術館に電子棚札ソリューションを提供します。この新しいシステムは、常設展示室のキャプションボードに導入され、作品情報をリアルタイムで更新できる機能を持っています。
この電子棚札ソリューションは、2018年よりミライト・ワンが提供を開始し、家電量販店や小売業界での商品名や値札の表示に多く利用されています。さらに、工場や倉庫、食堂などでの「作業指示書」や「在庫管理」などにおいても幅広い導入実績を持つなど、様々な業界での活用が進んでいます。
導入の背景
東京富士美術館では、2022年10月からミュージアムショップの在庫管理目的で電子棚札を導入していましたが、今回の導入で館内のキャプションボードにも拡大しました。美術品はその性質上、研究が進むことで制作年が不詳なものが明らかになることが多く、これに伴い作品情報の修正や更新が不可欠です。従来のアクリル版キャプションボードの場合、ウェブサイトでは最新情報が天地されても、実際の展示室に反映されるまで時間がかかるという課題がありました。
新しい電子棚札の導入により、ジャパンサーチのメタデータが更新されると、数十秒内に美術館内のキャプションボードが即座に変更される体制が整いました。このシステムは、ジャパンサーチのAPIと電子棚札を連携させた先進的な取り組みの一環として開発されました。
成果と今後の展開
私たちの取り組みは、デジタルアーカイブジャパン・アワード2023を受賞するに至りました。この共同プロジェクトには、東京富士美術館、ミライト・ワン、CREiSTが共に携わり、各社の役割分担が効果的に活用されています。ミライト・ワンは物品の提供と設定作業を担当し、CREiSTがシステムの開発を担っています。
今後、ミライト・ワンは電子棚札ソリューションを通じて、効率的な社会の実現を目指し、美術館だけでなく、小売業界や工場などさまざまな分野に貢献していく予定です。これにより、私たちの生活や文化がより豊かで便利なものになることを期待しています。
東京富士美術館とは
東京富士美術館は1983年に設立され、日本及び世界の様々なジャンルの美術作品を約3万点所蔵しています。そのコレクションは、ルネサンスから印象派、現代作品まで幅広くカバーしており、特に西洋絵画の流れを一望できる点が特徴です。
ミライト・ワンについて
ミライト・ワンは1946年に創業し、通信、電気、建築、土木などの技術を駆使して地域や企業のDX化を支援しています。持続可能な社会を実現するために、新たな価値創造に努めています。
まとめ
今回の電子棚札ソリューションの導入は、美術館の展示方法を根本的に変える可能性を秘めています。美術館は技術革新を活かして、より多くの人々にアートをより近くで楽しんでもらえる機会を提供し続けるでしょう。