選手支援を目指す新たな陸上大会『The Fst in Fukuoka』が登場

日本陸上界の中長距離競技が新たな挑戦に出る。「The Fst in Fukuoka」と名付けられたこの大会は、選手ファーストの理念のもとに開催され、選手支援を目的としたクラウドファンディングが行われる。大会の舞台となるのは、福岡市内のオールフラットな高速コースで、ここでは世界記録、日本記録の誕生が期待される。開催に向けての選手エントリーが続々と進んでおり、出場選手の発表は10月21日を予定している。

この取り組みの背景には、東京オリンピックとパラリンピックでの日本選手たちの活躍がある。男子マラソンで6位入賞を果たした大迫傑選手や、パラリンピックで金メダルを獲得した道下美里選手の活躍は、日本のアスリートに希望を与えたが、同時に大迫選手が指摘するように「選手育成環境」と「金銭的な支援」の不足が、多くの選手の成長に影響を与えていることも否定できない。これらの課題を解決すべく企画されたのが「The Fst in Fukuoka」だ。

大会の特色のひとつは、世界のトップレベルの選手が集まる点である。観客が近い距離から応援できることも特徴で、大都市の公園を舞台に、観客と選手との距離が一層近く感じられる。イベントは、選手たちが自己記録や世界記録にチャレンジする場であり、これに対する賞金も用意されている。選手たちが意欲的に挑戦できる環境を整え、積極的に競技に取り組む姿を見せることが目的だ。

さらに、クラウドファンディングを通じて集まる資金は、大会運営の費用や選手への金銭的支援に充てられる。READYFORを使用したこのクラウドファンディングは、募集期間が2022年10月21日から11月11日までとなっており、第一目標金額は300万円である。具体的な大会の情報は公式サイトにも掲載されており、多くの方が参加できるチャンスが広がっている。

■クラウドファンディングURL:https://readyfor.jp/projects/fst-fukuoka
■大会URL:https://i-inc.jp/fst-fukuoka
主催企業は株式会社Iと有限会社フォーラムで、今後の日本陸上における新たな風潮を作り上げる一歩として、多くの期待が寄せられている。本大会を通じて、選手一人ひとりの成長が促進され、日本の中長距離陸上界がさらなる高みへと向かうことを信じてやまない。すべての方々に本大会への応援をお願いしたい。