小学生が体験する仕事の世界
株式会社東急モールズデベロップメントが運営する12のショッピングセンター(SC)で、2023年の「キッズスタッフイベント」が開催されました。このイベントには、小学1年生から6年生までの子ども約770名が参加しました。新たに32枠を追加したことで、参加可能枠は228に達したこの取り組みは、毎年多くの応募を集めています。
イベントの概要
「キッズスタッフイベント」は2015年に初めて武蔵小杉東急スクエアで行われ、その後、徐々に参加施設を増やしてきました。今年は全12施設で行われ、子どもたちは地域のSCの運営に必要な業務や、東急電鉄の駅での仕事、さらには図書館や郵便局との連携を通じてさまざまな体験をしました。特に、警備、物流、店舗業務は、実際の仕事を身近に感じる貴重な機会となりました。
高い競争率
応募総数は11176件にのぼり、参加希望者に対する当選倍率は平均15.1倍。中でも、最も競争が激しかった体験では、倍率が104倍に達しました。このことは、子どもたちが異なる職業について理解を深める機会を欲していることを示しています。実際、子どもたちが真剣に取り組む姿は、将来の夢について考えるきっかけともなっています。
店舗の反響
参加した店舗からは、子どもたちの成長に驚き、大人も学ぶことが多かったとの声が寄せられています。「店内が活気に満ち、地域のお客さまと交流できた」といった感想もあり、イベントが地域コミュニティとの接点を持つ良い機会となりました。
社会的な目標
東急モールズデベロップメントは、商業施設運営を通じてサステナブルなまちづくりを推進しています。2024年度には、「子どもの笑顔をつくる」「循環型社会の実現」「脱炭素社会の推進」の3つをテーマに掲げ、引き続き子どもたちと地域を結ぶ活動を強化する予定です。
体験内容
各施設では多彩な体験が用意されており、例えば、グランベリーパークではマネキンコーディネート体験が行われました。小学生たちは、自分の考えたコーディネートを実際に試すことで、洋服を選ぶ楽しさを実感しました。また、港北TOKYU S.C.では子ども配送クルー体験が実施され、カートを引く楽しさに夢中になる姿が見られました。
他にも、アナウンサー体験やケーキ職人体験など、多彩な職業を幅広く体験することができ、参加者の保護者からも好評を得ました。子どもたちがそれぞれの仕事に取り組む姿は、今後の成長にも良い影響を与えることでしょう。
このように「キッズスタッフイベント」は、子どもたちにとって多くの学びを得る貴重な機会となっており、地域とのつながりを更に深める要素も含んでいます。今後もこのようなイベントが続き、より多くの子どもたちが参加できることを期待しています。