中国ハイセンスグループとの合弁でペット事業を強化、青島海空寵物有限公司設立

新たな合弁会社の設立背景

有限会社Coo&RIKU（以下、Coo&RIKU）は、中国の大手電機メーカーであるハイセンスグループの子会社、青島海信商業管理有限公司（以下、青島海信）および新都ホールディングス株式会社（以下、新都HLDS）との合弁で、2022年1月に「青島海空寵物有限公司」を設立しました。これにより、Coo&RIKUは日本で培ったペット事業のノウハウを基に、中国のペット市場へ本格的に進出します。

中国のペット市場の成長

近年、中国のペット関連市場は急成長を見せており、2022年には市場規模が2,024億元（日本円約3兆6,678億円）に達しました。この成長は、経済の発展による国民の生活水準向上や、核家族化、単身世帯の増加といった要因によって促進されています。「ペットも家族」とする価値観が広まり、その需要はますます高まっています。「青島海空」の設立は、こうした新しいニーズに応えるものと位置づけられています。

合弁会社の概要

青島海空寵物有限公司は、青島市に本社を置き、董事長には青島海信の周濤が、Coo&RIKUからは大久保浩之が董事として名を連ねます。資本金は33,000,000人民元で、出資比率は青島海信が51.6%、Coo&RIKUが33.4%、新都HLDSが15.0%となります。これにより、各社の強みを活かした事業展開が期待されています。

事業計画の詳細

新設された青島海空では、以下の事業を計画しています：
1. 大型ペットショップの開設：中国での初の旗艦店が青島市内にオープン。
2. 多店舗展開：他の地域への新たなペットショップの開発と運営。
3. ペットフード・用品の販売：国内市場向けのペットフードや用品の流通。
4. 経営指導：ペット事業や動物病院への経営コンサルティング。
5. 新サービスの開発：ペット関連の新しいサービスやノウハウの提供。

今後の展望

Coo&RIKUは、日本での成功した店舗運営の経験を基に、中国においてもペット関連ビジネスを展開していきます。初めの１号店を青島市に設立した後、さらなる展開を図ることで、市場における競争力を強化していく計画です。将来的には、ペットショップを中心にブリーディングや動物病院、医療保険、ペットフードや用品の開発・販売など、多岐にわたるサービスを提供していく見込みです。

企業の強みを融合

Coo&RIKUは、日本にて50万件以上のペット販売実績と200店舗の運営経験を持ち、青島海信は商業施設の開発において豊富な経験を有します。両社の知見を融合させることにより、クオリティの高いペットサービスを安定的に市場に供給し、中国における犬猫の健康と長寿を支えることを目指します。また、ペットオーナーにとっても心豊かで安心な生活を提供するための努力を続けていく方針です。

企業背景

Coo&RIKUは、日本国内に218箇所の店舗を持つペット関連企業として、動物病院事業や貿易事業も展開しています。高品質なサービスで知られ、顧客からの信頼も厚い企業です。また、合弁相手の青島海信は、商業施設の運営に強みを持ち、新都HLDSは多角的なビジネス展開で注目を集めています。

このように、Coo&RIKUとハイセンスグループの連携は、中国のペット市場における新たな挑戦となり、今後の展開から目が離せません。