尾張徳川家展覧会
2025-08-26 12:38:29

秋季特別展「尾張徳川家 名品のすべて」で文化財を楽しむ新しい時代の幕開け

秋季特別展「尾張徳川家 名品のすべて」



名古屋市で開催される秋季特別展「尾張徳川家 名品のすべて」は、徳川美術館と蓬左文庫の開館90周年を記念した重要なイベントです。この展示会では、名古屋城を居城とした尾張徳川家に伝わる数々の貴重な文化財や名品が一堂に紹介されます。

尾張徳川家の遺産とその歴史



尾張徳川家は、徳川幕府の御三家のひとつであり、将軍家を補佐する重要な役割を担っていました。家康の遺産は、その死後に尾張、紀伊、水戸の御三家に分配され、尾張徳川家の初代当主義直が相続しました。これらの遺産には、名刀や書画、茶道具などが含まれており、文化や歴史を感じることができる貴重な品々です。

特に家康が着用した重要文化財「紫地葵紋付葵の葉文辻ケ花染羽織」は、桃山・江戸時代に遡る壮麗な作品で、展示会の中でも目を引く一品です。このような名品は、歴史を知る上で欠かせない存在となっています。

大名道具の魅力



江戸時代、大名家に受け継がれた美術工芸品が「大名道具」として知られています。尾張徳川家の大名道具は、格式や教養を体現しており、武器や茶道具、書画など多岐にわたります。これらの品々は、代を重ねるごとに蓄積され、結果的に豊かなコレクションを形成しました。特に、尾張徳川家に伝わる品々は、東洋美術の最上級を象徴する存在です。

展示される「長生殿蒔絵手箱」や「豊国祭礼図屛風」などの重要文化財は、その背景にあるストーリーを通じて、来館者に感銘を与えます。

文庫としての価値



尾張藩の書物庫、「御文庫」は、家康の書物が約3000点譲られることで形成され、その後も代々の藩主による収集が行われました。幕末の時期には約5万点に達する蔵書があり、質・量ともに日本有数の大名文庫として知られています。現在は名古屋市蓬左文庫として、多くの貴重な書物を残す重要な文化財となっています。

未来への文化の継承



20世紀の初頭、尾張徳川家の経済状況が厳しくなる中、19代当主の徳川義親は、文化の継承に力を注ぎました。彼は徳川美術館を設立して遺産を守る決意を固め、大名道具の類を散逸させないための手段としました。これにより、現在でも尾張徳川家に伝わる名品が日本の財産として大切に保たれています。

多くの文化財を展覧するこの特別展は、尾張徳川家の歴史や美術を知るだけでなく、未来へと文化を託す重要な役割を果たしています。

展覧会詳細



展覧会の会期は2025年9月13日から11月9日までで、前期と後期に分かれています。開館時間は10:00から17:00までで、休館日は月曜日ですが、祝日の場合は翌平日に振り替えられます。

一般入館料は1600円、高校生と大学生は800円、小中学生は500円です。特に土曜日は高校生以下の入館が無料です。この機会を逃さず、文化の深さを感じる貴重な体験をしてみてはいかがでしょうか。

公式情報



詳細情報は徳川美術館公式ウェブサイトを参照してください。皆様のご来館を心よりお待ちしております。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

会社情報

会社名
徳川美術館
住所
愛知県名古屋市東区徳川町1017
電話番号
052-935-6262

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。