旧小糸小学校の利活用事業が始まる
千葉県君津市にある旧小糸小学校。このたび、当校を舞台にした新たな事業が始まろうとしています。それを担うのが、株式会社IGNITIONです。同社は環境に配慮した農業システム「アクアポニックス」を利用して、地域の経済活性化や雇用の創出を目指しています。
アクアポニックスの導入
このプロジェクトの中心には、アクアポニックスが存在します。この技術は、魚の養殖と水耕栽培を同時に行う循環型農業の手法です。具体的には、旧小糸小学校の教室内で魚を育て、その水を再利用して高麗人参などの作物を栽培します。無肥料での栽培を目指し、年産約2,000kgの高麗人参生産を見込んでいます。
このシステムによって環境への負担を低減し、高付加価値の農作物を安定的に供給することが期待されています。
障がい者支援にも寄与
IGNITIONは、この事業を通じて障がい者の就労機会も創出します。アクアポニックスでの作業を、近隣の就労継続支援B型事業所「わくぽに」と提携し、障がい者の方々に担ってもらう計画です。これにより、利用者の工賃向上を図りながら、地域内の多様な働き方を促進していきます。
人材育成を目的としたスクールも
さらに、IGNITIONはレスリングスクール「IGNITION ACADEMY」を運営しています。創業メンバーが全員トップアスリートとして活躍した経験を活かし、子どもたちの競技力向上を支援します。この活動は単なるスポーツ教育に留まらず、アスリートの引退後のキャリア支援も含まれています。
地域連携と経済的貢献
このプロジェクトは、地元農産物の直売所開設や新たな加工品の開発を通じて地域経済の活性化にも寄与します。また、地域住民との交流イベントを実施し、さらなるコミュニティの発展を目指しています。
IGNITIONの取り組みの強み
当社は、環境・健康・障がい者支援・教育の4つのビジネス分野に力を入れています。アクアポニックスにおける水質管理や生産ノウハウを活かし、高麗人参の生産から販売まで一貫して行える体制を構築しています。また、自社の就労継続支援事業所では、平均の3倍にあたる工賃を支給し、持続可能な福祉モデルを確立しています。
未来の展望
今後の展開としては、2025年度の本格稼働を目指しています。施設改修やアクアポニックスの新たな設備導入を進め、障がい者雇用の拡大や地域企業との連携も強化し、新しい商品開発を進める予定です。また、レスリングスクールの充実にも努め、日本代表選手を輩出することで、地域スポーツの振興にも貢献していく考えです。
会社概要
株式会社IGNITIONは、千葉県袖ケ浦市に本社を構え、SDGsに取り組む企業として登録されています。レスリングスクールの運営やアクアポニックス事業を通じて、地域貢献に努める姿勢を貫いています。今後もこの取り組みを地域や行政と連携しながら進め、持続可能な社会の実現を目指します。
詳しくは、
公式ウェブサイトをご覧ください。
お問い合わせ先
広報担当:大坂昂
電話番号:080-1824-3204
Email:
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