Hakuhodo DY ONEとTrue Data、国内初となる広告データ連携を開始
この度、株式会社Hakuhodo DY ONEと株式会社True Dataが、広告データの分野で革新的な連携を発表しました。これは、Hakuhodo DY ONEのデータマネジメントプラットフォーム(DMP)「AudienceOne®」と、True Dataの広告用購買セグメントデータが結びつくもので、国内DMPにおける画期的な進展です。
AudienceOne®とTrue Dataの強力なデータ基盤
Hakuhodo DY ONEの「AudienceOne®」は、3.8億件以上のオンラインおよびオフラインの行動データを保有しています。一方、True Dataは全国の消費者の購買データを6,000万人規模で収集・扱うビッグデータプラットフォームを運営しています。この二つの膨大なデータが互いに連携することで、広告主は食品、飲料、日用品など、1,000以上に及ぶカテゴリやブランドの見込み客をさらに精緻にターゲティングできるようになります。
例えば、日用品や食品、OTC医薬品や化粧品といったカテゴリーにおける、消費者の購買行動を充足させるためのターゲティング配信が実現します。この配信は、特に購買履歴や性別、年齢といった豊富なデータを基に行われるため、より効果的です。企業は、生活者の行動から推定されるデータを駆使し、クリエイティブ単位でのオフライン購買効果の検証が可能となり、マーケティング精度を飛躍的に向上させることが期待されます。
True Dataの強み
True Dataは、全国のドラッグストアやスーパーマーケットにおける購買情報を基にしたビッグデータを提供しており、市場での顧客理解に寄与します。性別や年齢に基づくID-POSデータも広範囲にカバーしており、特にニッチな商品についても十分なサンプル数をもとにした調査が行えます。
AudienceOne®の特徴
一方、「AudienceOne®」は、オンラインデータだけでなく、購買履歴や位置情報といったオフラインデータとも連携が可能です。これにより、CRM(顧客関係管理)や広告配信の結果、パネルリサーチのデータなど、様々な情報を統合して分析・可視化できます。特に特許技術を利用したクロスデバイス推定機能により、ユーザーを多角的に理解することが可能です。
新たな広告配信の可能性
この連携によって、Hakuhodo DY ONEの「WISE Ads」プラットフォームを通じて、動画配信、音声プラットフォーム、デジタルサイネージ、メタバースなど、さまざまな広告媒体での精細なターゲティング配信が実現します。ここにTrue Dataの購買データが組み合わさることで、広告主は従来のWebメディアを越え、多様なタッチポイントでのアプローチが可能になります。
データクリーンルーム環境での挑戦
さらに、Data Clean Room環境においても、True Dataの購買データと広告配信データの統合が可能になるため、高度な分析やマーケティング施策後の効果を検証することが容易になります。これは、データの架け橋としての役割を果たし、広告主にとって非常に価値のある情報源となるでしょう。
今後の展望
両社は、ポストクッキー時代における生活者のプライバシーを尊重しつつ、購買データを用いた広告配信の後の検証や分析を通じて、マーケティング施策におけるデータ利用を一層促進していく方針です。この連携は、今後の広告業界における新たなスタンダードになる可能性を秘めています。
この進展は、デジタルマーケティングの未来に多大なインパクトを与えると同時に、広告主が求める高精度のターゲティング能力を手に入れるための一歩となるでしょう。