Czapekの10周年を祝う「TIME JUMPER」の魅力
Czapek & Cie(チャペック)は、ブランド再生から10周年、初代フランソワ・チャペックによる工房設立180周年という特別な節目を迎え、その記念すべき時に新作「TIME JUMPER」を発表しました。この新たなモデルは、時の表現に革新をもたらした一品であり、伝統と未来的なデザインを巧みに調和させています。
TIME JUMPERの背景
新作「TIME JUMPER」は、フランソワ・チャペックの19世紀の懐中時計からインスパイアを受けて生まれたもので、自社開発のキャリバー10.1を搭載しています。ブランドの哲学「頭は空想に、足は地に」を体現し、この時計はその10年間の努力の集大成であると同時に、次の10年に向けた新しい地平を象徴しています。
「TIME JUMPER」という名称には、「10 FOR 10(10周年のためのキャリバー10)」というテーマが込められており、Czapekの洗練されたクラフトマンシップと革新性が見事に表現されています。
デザインの意義
このモデルの最大の特徴は、24時間ジャンピングアワーを実現する独自の表示方法です。2枚のサファイア・アワーディスクを使い、外周に配置されたディスクによるミニッツ表示が組み合わさっています。これにより、時間の跳躍を一瞬で視覚的に把握できる設計となっており、ビジュアル面でも高い完成度を誇ります。
また、ハーフハンター型のカバーに施されたMetalem社製の3Dギョーシェ装飾は、一見の価値があります。中央に配置されたルーペを通じて、スケルトンムーブメントの複雑な構造を直に観察できるという遊び心にも満ちています。30本限定の3Nイエローゴールドモデルも高い評価を得ており、温かみのある光沢が魅力を引き立てています。
カスタマイズの喜び
時計のケースは直径40.5mmで、存在感と共に着け心地の良さを両立しています。Czapekの独自設計によるストラップは、ブルーラバーが採用されており、リューズのねじ込み構造や6時位置のカバープッシャーといった機能も含まれています。これにより実用性と美しさを兼ね備えた一品となっています。
キャリバー10の技術
キャリバー10.1は、Czapekが未来を見据えて開発した自社製のオートマティックプラットフォームです。従来のモジュール構造とは異なり、各機構を統合設計でまとめています。この新技術により、すべての複雑機構が一体となって機能し、全体的な性能を向上させています。特に、リサイクル950プラチナ製センターローターは、ビジュアルと機能性を兼ね備えた特徴的な要素です。
発表と販売について
「TIME JUMPER」は、ジュネーブで行われた10周年記念イベントで正式に発表されました。これを記念したステンレススティールモデルは100本、3Nイエローゴールドモデルは30本のみ生産され、各モデルはCzapekブティックおよび公式サイトでの販売となります。ステンレススティールモデルは、税込11,550,000円、3Nイエローゴールドモデルは税込16,830,000円という価格で市場に登場します。
Czapekの信念
Czapekは、19世紀に生まれたウォッチメーカーのフランソワ・チャペックの伝統を受け継いでいます。現代の技術とスタイルを融合し、時計製造の真髄を追求しています。会社の設立から現在に至るまで、高品質の職人技による限定生産の時計を提供し続けており、その独自性と優れたデザインは、時計愛好家の心を掴んで離しません。
Czapekの10周年を祝う「TIME JUMPER」は、単なる時計の枠を超え、時の流れを楽しく体感できるアートピースとも言える一品です。これからのCzapekが、どのような更なる革新をもたらすのか、期待が高まります。