サンシャインシティ専門店街アルパ、過去最高の売上高を記録
2024年度、東京・池袋に位置するサンシャインシティ専門店街アルパが過去最高の売上高359億円を達成しました。この実績は、前年比108%であり、1991年度の売上高333億円を大きく上回るもので、サンシャインシティの成長を象徴するニュースです。
売上アップの要因
これまでの売上が低迷したコロナ禍を経て、アルパは見事なV字回復を果たしました。この回復を支えた要因は、主に以下の5つにまとめられます。
1. ゾーニングと店舗リニューアル
サンシャインシティは2023年度から新しいゾーニング計画を策定し、段階的に店舗リニューアルを進めました。2023年度に新たにオープンした店舗は、前年の実績を10%以上上回る好評を得ています。特に、香港市場での本格的な飲茶や、地元産野菜を扱う店舗は地域住民やオフィスワーカーの支持を集め、売上増に貢献しました。
2. キャラクターイベントの効果
サンシャインシティは、IPコンテンツをテーマにしたキャラクターイベントを定期的に開催しています。これにより、レストランフェアや店舗コラボ企画が盛り上がり、来街者数を増加させる結果となりました。特に「ポケモンセンターメガトウキョー」など人気キャラクターショップが好調で、アルパ全体の売上の約25%を占めています。
3. インバウンド需要の高まり
コロナ禍以降の訪日外国人の増加も、アルパに新たな目標顧客をもたらしました。円安の影響もあり、海外からの観光客が日本文化に触れる場として人気を集めています。キャラクターショップは外国人観光客のニーズを満たし、売上が伸長しました。
4. 販促施策の強化
「キャラもりっ」などの独自販促活動は、国内最大級のキャラクターショップの集積を活かし、多様な顧客の関心を引く重要な施策とされています。また、有名アーティストとのコラボイベントも実施され、特にファン層を意識したプロモーションが好評を博しています。
5. 未利用ゾーンの活用
アルパ内では、これまで仮利用されていたスペースを新たに店舗区画として活用しました。これにより、収益の最大化を図り、様々な自販機やキッチンカーも導入されています。
来街者数の回復
2024年度の来街者数は3,130万人を記録し、コロナ禍前の水準にまで回復しました。この数値は、かつてのバブル期の高水準に迫る勢いを示しています。地域のランドマークとしての位置づけを強固にし、今後もいっそうの集客を目指しています。
今後の展望
サンシャインシティは開業50周年を2028年に控え、さまざまなリニューアルプランを進行中です。2025年度には新たに約20店舗のオープンが計画されており、さらなる利便性向上を目指しています。地域住民や訪問者にとって、愛される施設であり続けられるよう努めていく姿勢が強調されています。今後も目が離せないサンシャインシティの動向に注目です。