FSXが進めるVBの研究:肌の老化を防ぐ新たな可能性
FSX株式会社(本社:東京都国立市)は、横浜薬科大学と共同で進めた研究の成果を発表しました。この研究では、同社が開発した抗ウイルス・抗菌物質『VB(ブイビー)』が、皮膚に対する抗老化作用を持つことを示唆しています。研究の中で、VBを構成する3つのポリオキソメタレート(VB1、VB2、VB3)が老化ストレスに対して皮膚細胞の抵抗力を高めるという重要な結果が得られました。
研究の背景と目的
老化は、様々な環境要因によるストレスが皮膚細胞に影響を与えることによって進行します。活性酸素(ROS)の蓄積が、老化の一因とされ、その抑制は抗老化には欠かせません。FSXは、ポリオキソメタレートの特性を利用し、肌に優しい抗老化効果を発揮する製品の開発に着手しました。
研究方法と主要結果
研究では、糖化、酸化ストレス、紫外線照射を用いて皮膚線維芽細胞に対する影響を評価しました。次のようなポイントが特に注目です。
1.
ストレスに対する抵抗力の増加:VB処理を施した皮膚細胞は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸合成酵素の生成量が増加し、特にVB2が顕著な効果を示しました。
2.
紫外線ストレスへの対抗:VB3は紫外線の影響下でも、三つの重要因子の発現量を回復させることが確認されました。
3.
活性酸素抑制のメカニズム:特にVB2は、細胞内の活性酸素を効果的に抑制することが示されています。VB2で処理された幹細胞由来エクソソームは、ROSの蓄積を低減する顕著な効果をもたらしました。
4.
細胞間情報伝達の役割:VB処理による幹細胞由来エクソソームが、細胞間の情報伝達を促進し、抗老化作用を高める可能性が示唆されています。
今後の展望
FSXは、これらの研究成果を受けて、VBを数多くの製品に応用する可能性を探求しています。特に、肌に優しい『VB -COSME-』という製品の開発が進んでおり、手指だけでなく全身に利用できる化粧品区分のおしぼりを市場に提供することが期待されています。
FSXは今後も引き続き、ヘルスサイエンス分野で新しい製品開発に取り組み、抗老化効果のある衛生的なおしぼりを通じて、肌に寄与する存在であり続けることを目指しています。
【参考文献】
研究結果は、欧州医学会の国際学術誌『Medical Research Archives』に掲載されています。この研究は、FSX株式会社が独自に開発したVBの専門的な知識と多様な研究機関との共同による成果で、今後の製品開発にも影響を及ぼすことでしょう。