DNDiが野口英世賞受賞
2025-04-25 10:18:03

DNDi、医療活動での貢献を認められ野口英世アフリカ賞を受賞

DNDi、医療活動での貢献を認められ野口英世アフリカ賞を受賞



非営利の医薬品研究開発機関、DNDi(Drugs for Neglected Diseases initiative)がこのたび、第5回野口英世アフリカ賞を受賞しました。同賞は、日本政府が設立したもので、アフリカ地域の公衆衛生や感染症問題に取り組む医療活動を称えるものです。

DNDiの代表を務めるルイス・ピサロ医師は、受賞の意義について「この賞は、感染症による困難な状況に直面している数百万の人々や地域社会のための光を当てるものです」と述べ、心から感謝の意を示しました。彼は、顧みられない病気の治療開発は、製薬業界ではしばしば忘れ去られていることを指摘し、今回の受賞がその認識を高める契機になることを期待しています。

DNDiは、この賞を受けたことで、さらなる治療法の開発への意欲を一層強めており、特にアフリカ大陸での臨床試験を通じて内臓リーシュマニア症やクリプトコッカス髄膜炎の治療方法にも注力しています。ほかにも、マイセトーマや河川盲目症に対する研究を進めることを明言しました。

「効果的、安全、手頃な価格の治療薬を必要としている患者たちの期待に応えるため、国際的な協力が不可欠です。私たちは、知識とリソースを結集させ、顧みられない病気の認知度を高める努力を続けていきます」とピサロ医師は続けました。

野口英世アフリカ賞の意義


野口英世アフリカ賞は、アフリカでの感染症研究に献身した日本の医学者、野口英世博士にちなんで設立されました。この賞は、アフリカ地域における急性の感染症や公衆衛生に貢献した個人や団体を表彰するもので、3年ごとに授与されます。また、授賞式は2025年8月に開催される予定の第9回アフリカ開発会議(TICAD9)に合わせて行われることが決まっています。

受賞者には賞状、メダル、そして1億円の賞金が贈られます。DNDiがこの医療活動部門で評価されたのは、13の新しい治療薬や治療法を開発し、その効果が病気の制圧に寄与したことです。この中でも特に注目されるのは、アフリカ睡眠病に対する初の経口治療薬の開発であり、これは国際的なパートナーシップの結実です。

DNDiの使命と今後の展望


DNDiは2003年に設立され、顧みられない病気の患者に対して、安全で効果的、かつ手頃な治療法を提供することを目指しています。これまでに13種類の新しい治療薬を開発し、数百万人の命を救ってきました。アフリカ睡眠病、リーシュマニア症、シャーガス病など、さまざまな病気に対する新たな治療法の模索は、彼らの活動の中心に位置しています。

DNDiは、患者の健康やジェンダー平等、さらには気候変動の影響を考慮した研究開発も優先されるべきであるとし、その重要性を強調しています。彼らの目指すところは、国際社会において顧みられない疾患の認識を高め、研究とイノベーションの推進を続けることです。

野口英世アフリカ賞の受賞を機に、DNDiの活動がより一層広まることが期待され、顧みられない病気に苦しむ人々への関心が高まることでしょう。未来に向けて、さらなる治療法の発展が求められています。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人 DNDi Japan
住所
東京都新宿区西新宿6-12-1 パークウエスト3階
電話番号
03-6258-0303

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