新たな風を吹き込む「Shibuya Sakura Stage」
渋谷駅の近くに新たに誕生した「Shibuya Sakura Stage」は、オフィスや商業、教育、文化、住宅といった多様な機能を詰め込んだ複合施設です。この施設は、2023年11月に完成し、多くの人々が行き交う新しい玄関口として注目を集めています。特に、商業エリアには、様々なテーマに基づいた37の新しい店舗や飲食店が揃い、その中でも特に目を引くのが、飲食フロアに導入されたクラウドPOS「Redx」とモバイルオーダーシステム「NEW PORT」の連携です。
クラウドPOS「Redx」とモバイルオーダー「NEW PORT」の実力
オープンリソース株式会社が提供する「Redx」は、飲食店向けのクラウドPOSサービスで、効率よくオペレーションを可能にします。このサービスは、スカイファーム株式会社が提供する「NEW PORT」と連携していて、飲食店での新しい体験を顧客にもたらします。特に注目したいのは、物理的な店頭での注文と、座席からモバイルでのオーダーが可能になる点です。これによりランチからディナーまで、フロア内を自由に移動しながら、様々な飲食体験を楽しめる仕組みが整っています。
顧客にとっての利点
顧客は、ランチタイムにおいて、自由にフロア内の座席を利用可能です。「店頭注文(Redx POS)」と「席からのモバイルオーダー(NEW PORT)」を選べるため、使い方は多様です。さらにモバイルオーダーを利用した際には、料理が完成するとSNSで通知され、店頭での受け取りが可能となります。
また、ディナータイムには、入場時に座席連動のQRコードが発行され、NEW PORTでの注文ができます。これにより、複数レストランのメニューを同時に利用し、スタッフが席まで料理を配膳するサービスが提供され、全く新しいダイニング体験が実現します。
飲食テナントにとってのメリット
飲食店にとっても、RedxとNEW PORTの連携は大きなメリットがあります。Redxを通じて各店のメニューをNEW PORTに自動的に連携できるため、注文処理の効率が大幅に向上します。さらに、店頭での対面決済と非対面決済の購買情報が自動的に管理され、事務負担が軽減されます。これにより、複数ブランドを運営するテナントでも業務がスムーズに行えます。
商業施設全体への影響
商業施設側もこのシステム導入の恩恵を受けます。各飲食テナントの購買情報は、SCマネジメントシステム「MallPro」に自動連携され、リアルタイムでのデータ管理が可能です。この情報をもとに、将来的には顧客IDと購買データを統合し、マーケティング施策やプロモーションを効果的に実施することが可能になります。
未来の展望
今後、RedxとNEW PORTは、さらなる商業施設への導入を進めていく予定です。これによって、飲食エリアだけでなく、商業施設全体の購買情報や顧客データの一元管理が実現し、より多様なサービスやプロモーションの展開が可能となるでしょう。新しい価値提供を目指した取り組みが引き続き進行中であり、渋谷の「Shibuya Sakura Stage」は、その先駆けとして注目されています。