QNXソフトウェア、車載システム累計2億7,500万台を突破!

QNXソフトウェア、車載搭載実績が世界で2億7,500万台を突破



カナダのブラックベリー社が所有するQNX部門は、同社のQNXソフトウェアが搭載された車両の総台数が世界で2億7,500万台を超えたことを発表しました。この数値は、技術分析会社のCounterpoint Researchによると、2020年と比べて1億台の増加を記録しており、QNXの成長を示す重要な指標となっています。

自動車業界の変化とQNXの役割



自動車業界は現在、ソフトウェア定義型車両(SDV)への移行が進み、ソフトウェアが車両の性能や安全性、さらにはクルマの中の体験において中心的な役割を果たすようになっています。この変化は、車両の設計や製造、保守の理念を新たにするものであり、QNXのように堅牢なソフトウェアプラットフォームは、OEMメーカーにとってますます欠かせない存在と言えるでしょう。

QNXは、トヨタ、ホンダ、BMWなど、世界中の名立たる自動車メーカーから信頼され、ソフトウェア主導の未来を支える技術基盤を提供しています。これにより、自動車メーカーは開発の迅速化と生産スケジュールの遵守を実現することが可能です。

QNXの技術と最新の取り組み



QNXは、マイクロカーネルリアルタイムOSやハイパーバイザー、音響管理、先進運転支援システム(ADAS)など、広範なソリューションを展開しており、これによりOEMはより効率的な開発を行えます。QNXのプレジデントであるJohn Wall氏は、「私たちの製品が選ばれる理由は、安全性やセキュリティ、そして信頼性を兼ね備えているからです」とコメントしています。

さらに、昨年度にはクラウドベースでのデジタルコックピット開発を仮想化するプラットフォーム「QNX® Cabin」の一般提供も開始しました。これは、SDVの開発効率を高め、車載ソフトウェアの統合を容易にすることを目的としています。

自動車市場におけるQNXの影響



Counterpoint Researchのアソシエイトディレクター、Greg Basich氏は、「自動車業界は急速な進化を続けており、特にADASやデジタルコックピットに向けて、QNXのような実績あるプラットフォームの重要性が増しています。これは市場全体のトレンドを反映したものです」と語っています。

QNXは、今日の車両が求める厳しい要件を満たすためのリアルタイムOSを提供しつつ、今後も自動車産業の革新をリードする役割を担い続けるでしょう。

未来に向けた展望



QNXは今後の展開において、コネクテッドカーや自動運転車両の基盤技術としての地位をさらに強化し、全世界のOEMメーカーにとって欠かせない存在となることを目指しています。QNXのソフトウェアは、自動車業界だけでなく、医療機器や航空宇宙、産業用制御など多岐にわたる分野でも幅広く採用されています。

詳細はQNXの公式ウェブサイトをチェックし、@QNX Newsをフォローされることをお勧めします。

会社情報

会社名
BlackBerry Japan 株式会社
住所
東京都港区赤坂1-11-30
電話番号

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