エービーシー商会が新たに「テラ ドレイン」を発表
建材の開発、製造、輸入、販売を手掛けるエービーシー商会(東京都千代田区)は、セラミックタイル二重床システムに新しい雨水対策部材「テラ ドレイン」を追加したことを発表しました。この製品は国際特許出願中であり、業界に革新をもたらすことが期待されています。
従来の問題点
従来のセラミックタイルは、雨水を表面に溜めやすく、その結果、歩行時の滑りやすさや苔の発生が課題とされていました。さらに、冬季には凍結による転倒リスクも高まるため、これまで作業者はデッキブラシを使って清掃しなければならず、大きな負担となっていました。
新技術「テラ ドレイン」の特長
「テラ ドレイン」は、特許出願中の技術を使用しており、タイル表面に溜まる雨水を自動的に流すことができる構造が特徴です。この技術により、雨水の滞留が減少し、セラミックタイルはすぐに乾燥します。さらに、晴れた日にはその低い吸水率が功を奏し、汚れが付きにくいという利点もあります。
この新しい部材を採用することで、雨天時のデメリットが解消され、天候や作業者の有無に関係なく、安全で美しい床材を実現できます。
簡単な施工方法
「テラ ドレイン」の施工は簡単です。セラミックタイル二重床システムの施工後、タイルの側面に接着剤で固定するだけで、後からでも取り付け可能です。600×600mmサイズのタイル用に8個が必要です。また、タイルは「ユーロセラムT20コレクション」として全4商品、12色が取り揃えられています。
販売目標と展望
エービーシー商会は、新部材を含むセラミックタイル二重床システムの販売目標を設定しており、今後3年以内に1億円の売上を目指しています。通路や歩道、バルコニー、テラスなどの屋外エリアへの普及を進めることで、より多くの人々に安全で快適な空間を提供していく方針です。
価格とお問い合わせ
製品の設計価格は25,000円(320個入り)で、接着剤や他の工法の価格は別途になります。興味のある方は、エービーシー商会の乾式材事業部(TEL: 03-3507-7221)までお問い合わせください。
まとめ
エービーシー商会が発表した新技術「テラ ドレイン」は、雨水問題に悩む多くの現場において、安心して利用できる製品となるでしょう。新しい技術によって、より良い居住空間が実現されることを期待しています。