アクアクララの新たな挑戦 - TRACE OF WATER
アクアクララ株式会社が、2025年4月7日から13日まで開催される「ミラノデザインウィーク」にて、自社のリターナブルボトルを利用したアップサイクルプロジェクト『TRACE OF WATER - 水の痕跡 - 』を発表する。このプロジェクトは、ウォーターサーバー用のボトルが持つ素材としての潜在能力を探求し、再利用の可能性を示す取り組みだ。
本展示会は、ミラノ中心部に位置する歴史的建物、Palazzo Litta(パラッツォ・リッタ)にて開催される。ここでは、リサーチやイノベーションが中心となったデザインエキシビション、MoscaPartners Variationsの一部として展示される。
水を通じて環境を考える
アクアクララは、素材の再利用をテーマにした今回は、リターナブルボトルを次のステージへと引き上げることを目指している。リターナブルボトルは、単なる水の入れ物ではなく、環境を意識したデザインの一部として重要な役割を果たすことが期待されている。アクアクララとデザインラボHONOKAの共同作業により、使用期限が過ぎたボトルを影響力のある新しい建築素材として再利用する新たなソリューションが模索されている。
ボトルが持つ「水の痕跡」
HONOKAとの共同研究では、ウォーターボトルの樹脂が長期間水と接触することによって内包している多くの水分に着目。この水分を加熱することで生じる無数の気泡が、新たなデザインに生かされることが特徴だ。このプロジェクトでは、ボトルの質感や色彩を活かしながら、「水の痕跡」として美しい形に変わる様子を観察し、実験を繰り返している。
建材としての新たな役割
ポリカーボネート素材の特性を生かした新しい建築材料の開発も進行中。剛性と耐久性を最大限に引き出すことで、様々な空間デザインや建築に応用する可能性が期待されている。加えて、トレーサビリティの概念を取り入れることで、どのように再利用されるのか追跡可能な形にすることも計画されている。
歴史を次世代へ
このプロジェクトは、単に廃棄物を減らすだけでなく、歴史や文化を感じさせる素材の価値を未来に伝えることを目指している。これまで培ってきた加工技術や素材知識を活用し、一つの作品としての価値を高めることに注力している。
多様な製品展開
ただ建材として大きな成果を挙げるだけでなく、スツール、照明、花器など多岐にわたるプロダクトへの展開も計画している。このアップサイクルの試みは、持続可能な未来を支える新しいデザインとして、多くの支持を集めることだろう。
展示会の詳細
本プロジェクト『TRACE OF WATER - 水の痕跡 - 』は、2025年4月7日から13日までの期間、Palazzo Littaにて開催される。長い歴史を持つこの建物の中で、水のエレメントに沿った青の光が、訪れる人々に静けさを提供する特別な空間を演出する。
公式サイトも設けられ、さらなる情報が発信される予定だ。持続可能なデザインの新たな方向性を感じ取る一大イベントとして注目される。アクアクララの新たな挑戦を見逃さずに、ぜひ現地で体感してみてほしい。