コロナ禍に生まれた新しい供養の形
2020年7月、広島県福山市に伺うと、そこでは新たな試みが始まりました。
有限会社かの石材が提供する「オンラインお墓参り」サービスです。新型コロナウイルスの影響で、遠方からお墓参りに行けない人々のために設けられたこのサービスは、墓石職人による掃除や献花、本来の墓参りの流れをビデオ会議ツール「Zoom」を通じて提供します。
背景には何があるのか
この構想の背景には、コロナウイルスの影響があります。多くの人が帰省できず、家族全員でのお墓参りが難しくなっています。15年前から、お墓のお掃除やお参り代行の依頼がありましたが、今年はそのニーズが急増しました。特に高齢者や一人暮らしの方にとって、遠方にあるお墓へのアクセスは困難であり、この新たなサービスが待ち望まれていました。
オンラインお墓参りの流れ
このサービスの申し込み方法はシンプルですが、しっかりとした流れが設定されています。まず、お墓参りを行う日を決定します。その後、参加予定者には日時の通知が行われます。当日には、スタッフが墓地に赴き、約60分間のお掃除を行います。掃除が終わると、オンラインでの「お墓参り」が始まります。スタッフが献花や線香、ローソクを代行し、後日にはお墓参り代行完了報告書が送付されます。
料金と予約について
このスタンダードコースは、花が含まれて20,000円(税別)から提供される予定で、2020年6月から早期予約も受け付けています。
お墓を守ることの大切さ
現代では、後の世代に迷惑をかけたくないとの思いから、お墓から離れてしまう人が増えています。このサービスは、時代に合わせた供養の選択肢を家族に提供します。大切な供養をしっかりと行うことは、故人の意志を受け継ぐ意味でも重要です。
企業情報と問い合わせ
「オンラインお墓参り」についての詳細やお問い合わせは、以下の連絡先で受け付けています。広島県福山市で44年の歴史を持つ
有限会社かの石材は、今後も地域の人々に寄り添い、供養の形を提案し続けることでしょう。
新しい供養の形態が、より多くの人に安らぎをもたらすことを願っています。