新刊『改訂版いきもの六法』の登場
2025年7月16日、株式会社山と溪谷社から新刊『改訂版いきもの六法 日本の自然を楽しみ、守るための法律』が発行されました。この本は、日本の自然や生き物を守るために必要な法律に関する知識を提供します。
近年、自然環境に関する法律や規制は複雑化しています。自然や生き物を保護するための法律は多岐にわたり、それぞれの法律が異なる目的や管理省庁を持っています。特に、「採ってはダメ!」や「売買は禁止!」など、細かい規制は一般の人にはわかりにくいものが多いのが現状です。これらの法律に基づいて、自分が関心を持つ生き物について「何をしてはいけないのか?」を知ることができる本書は、多くの読者にとって有用な一冊といえるでしょう。
改訂版のポイント
『改訂版いきもの六法』では、特に以下のポイントが重視されています:
1. 最新の規制に対応
本書は2025年6月時点の最新情報をもとに構成されています。2023年4月から施行された「要緊急対処特定外来生物」や、6月に規制された「条件付特定外来生物」といった新たな規制にも対応しており、各法令の規制種も最新のものにアップデートされています。これは昨今増加傾向にある外来種や絶滅危惧種の保護において、特に重要な内容です。
2. 読者からの問い合わせに基づく項目追加
実際に読者から寄せられた質問を新たな項目やQ&A形式で紹介しています。一般の人にとって身近な疑問に、よりわかりやすくリスポンスする形で情報が提供されています。
3. 身近な特定外来生物の図鑑を追加
巻末には、特定外来生物に似た生物の見分け方を解説した図鑑が追加されています。環境保護に敏感な方にとって、具体的な外来生物を知ることは重要です。これらの種に関する理解を深めることで、知らずに特定外来生物を捕まえたり持ち帰ったりする誤りを犯すことを避けられます。
目次
本書の目次は次のようになっています:
- - 第1章 生き物を守るための法律や条例
- - 第2章 すべての生き物をとってはいけない場所
- - 第3章 昆虫採集
- - 第4章 植物採集・山菜(キノコ)採り
- - 第5章 哺乳類・鳥類
- - 第6章 爬虫類・両生類
- - 第7章 川や湖沼での生物採集・釣り
- - 第8章 海での生物採集・釣り
- - 第9章 飼育・栽培・購入
また、本書には豊富なコラムが収められており、希少種や外来種の捕獲申請の実情や、法律違反を見つけた場合の対応なども詳しく解説されています。
監修者のプロフィール
本書の監修を務めるのは、中島慶二教授と益子知樹氏。中島教授は江戸川大学で自然保護と地域づくりを教えており、環境省での長経験を持って自然環境行政に貢献しています。益子氏は元茨城県農林水産部次長で、水産業に長く従事しており、現在はコンサルタントとして活動しています。彼らの豊富な知識と経験が、本書の信頼性を高めています。
商品概要
- - 書名:『改訂版いきもの六法日本の自然を楽しみ、守るための法律』
- - 監修:中島慶二・益子知樹
- - 編:山と溪谷社いきもの部
- - 定価:1,980円(本体1,800円+税10%)
- - 発売日:2025年7月16日
- - 仕様:4C・A5判128ページ
結論
『改訂版いきもの六法』は、自然や生き物を守るために必要な法律についての知識を提供し、その複雑な規制をわかりやすく解説しています。法律の影響を受けるすべての人々にとって、極めて重要な一冊です。自然環境の保護に興味がある方、これからの時代を共に考えるために読むべき必携の書と言えるでしょう。