名商大卒業生による革新的な漁業モデル
愛知県常滑市に位置する鬼崎漁協で、名古屋商科大学ビジネススクールの修了生たちが率いるスタートアップ「ウミト・プラス」が注目を集めています。この企業は、人工知能(AI)とドローンを駆使して、ノリ養殖におけるカモ食害対策を行う実証実験を開始しました。
コアとなる技術
この取り組みは、最新のテクノロジーを用いた漁業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を体現するものであり、地域の産業の持続可能性や生産性向上に寄与することを目指しています。具体的には、海上に設置されたカメラがリアルタイムで映像を解析し、カモを発見すると、ドローンが自動で飛行して追い払い作業を行うという仕組みを持っています。このシステムにより、省力化と効率化を図り、被害を最大で80%削減することを目標にしています。
企業の背景
納谷沙織氏(EMBA・名古屋校)は、他の修了生と共に「ウミト・プラス」を2025年に設立しました。同社は、アントレセンターを利用して、漁業分野に特화した事業の開発を推進しています。彼女は元々宇宙ベンチャー企業に在籍している経験を持ち、その知見を活かして水産業が抱える課題に取り組む姿勢を持っていました。
「トライアンドエラーを繰り返しながら生産量の増加に繋げ、日本の高品質な海苔を世界に届け続けたい」と話す納谷さんは、日本の水産業再生に向けた強い意志を示しています。彼女は名商大での学びを通じて、経営戦略や論理的プレゼンテーションのスキルを磨き、経営判断に自信を持つようになったと語ります。
取り組みの期待効果
このプロジェクトは、単なるビジネスモデルの獲得に留まらず、大学教育と起業人材育成、地域支援、そして社会課題への解決策を統合した新しいモデルケースとして位置づけられています。今後、他の地域にも広がる可能性があり、漁業界全体への波及効果が期待されます。
名商大ビジネススクールの特長
名古屋商科大学ビジネススクールは、土日のみでMBAを取得できるプログラムを提供し、税理士養成課程など多岐にわたる教育を行っています。また、三大国際認証を取得した唯一のトリプルクラウン校であり、国際的にも高い評価を受けています。これにより、学びを通じて形成された強固なネットワークが、彼女たちの事業推進の大きな支えとなっているのです。
ウミト・プラスの挑戦は、水産業再生の新たなモデルとして、全国の漁業者や研究者から注目されています。技術革新が地域の問題解決にどれほど寄与できるのか、今後の動向が楽しみです。