舞台「血の婚礼」開幕!
2024年12月7日、東京・IMM THEATERにて、栗山民也の演出による舞台「血の婚礼」が幕を開けました。本作は、著名なスペイン劇作家フェデリコ・ガルシーア・ロルカによって、実際の事件を基にした作品で、ロルカの三大悲劇として名高い戯曲のひとつです。
愛と運命が交錯する物語
「血の婚礼」は、アンダルシアの熱い大地を舞台に繰り広げられる、切ない愛の物語です。物語の中心には、結婚を控えた男女がいます。彼らはそれぞれの家族からの期待を背負いながら、幸せな未来を夢見ています。しかし、運命は残酷で、花嫁の過去の恋人であるレオナルドが現れたことから、彼らの運命が一変します。この作品では、言葉では表現しきれない愛の衝動や、伝統に縛られた男たちの誇り、女たちの厳しい闘いを描き出すのです。
豪華キャストと情熱的な演出
中山優馬がレオナルドを演じるほか、花婿役には宮崎秋人、花嫁役には伊東蒼がキャスティングされています。その他にも、岡本玲や谷田歩らが脇を固め、重厚感ある舞台を形成しています。シンプルながらもエネルギーに満ちた演出は、栗山民也の手によるもの。照明や音楽が多様に変化する中で、ロルカの詩的な言葉が生き生きと息づきます。
上演スケジュールとキャストのコメント
公演は12月18日まで東京で行われた後、兵庫にて12月28日、29日の2日間、兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールでも上演されます。開幕に際して、演出の栗山民也や出演キャストたちからもコメントが寄せられています。
栗山は「人々の思いや感情がどのように絡み合うかを大切にしたい」と語り、作品への思いを表現しました。中山は「レオナルドは愛に飢え、愛に満ちた男」とし、役に込める思いを語りました。また、宮崎は「結婚を控えた花婿という立場から、周囲の沈みゆく感情に気を払う役」とその責任感を述べています。
「血の婚礼」の魅力を劇場で体感
この作品は、ただの悲劇ではなく、観客に様々な感情を呼び起こす内容になっています。観客が劇場で直接感じられる「泥の匂いがする愛の物語」を、ぜひお楽しみください。チケットは公式サイトまたは各プレイガイドで販売中です。
公演情報
- - 東京公演: 2024年12月7日〜12月18日
- - 会場: IMM THEATER
- - 兵庫公演: 2024年12月28日、29日
- - 詳細: 公式サイト
2015年以降も数々の舞台で女優たちの活躍の場を広げてきた中山優馬を含む豪華キャスト陣と、栗山民也の激しい演出が醸し出す深い感動を、ぜひ劇場にてご体感ください。